小数のわり算をイチから解説! 多くの子供がつまずくポイントとは?
多くの小学生が苦手意識を持っている教科といえば、算数。そのなかでも、「小数のわり算」がつまずく単元のひとつといえるでしょう。親御さんのなかにも、教え方に戸惑う方がいらっしゃるように、少し複雑な単元ではありますが、実は裏技の計算方法をマスターしてしまえば、意外と簡単に計算できるのです!
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小数のわり算でつまずくポイント
※画像はイメージです
小数のわり算を習うのは、小学校4年生から5年生にかけてです。、小学4年生では小数を整数でわる計算、小学5年生で小数同士のわり算を習います。小学4年生の時点でつまずいてしまうと、5年生で習う計算はお手上げ状態になってしまうのです。また、小学4年生のうちはなんとかついていけた子供たちも、小数同士のわり算になった途端につまずいてしまうというケースが多く見られます。
小学4年生でつまずいてしまうのは、整数のわり算の筆算が苦手なのかも?
小学4年生で習う小数のわり算では、わる数が整数なので、文章から状況をイメージして式を作るのもまだ難しくはないはずです。ここでつまずいてしまっている場合は、小数だからということではなく、そもそも整数のわり算の筆算の段階でつまずいている可能性が高いです。
小学5年生でつまずいてしまうのは、文章題のイメージをしづらいから
小学4年生の段階をスムーズにクリアしても、小学5年生でつまずくケースが多く見受けられます。この場合、計算そのものにつまずいているという場合のほかに、文章題で書かれている状況から式を立てるところでひっかかっている可能性があります。たとえば、5年生で習う小数の計算ではこんな文章題が出題されます。
「2.4mの重さが3.6kgのパイプがある。このパイプ1mの重さは何kgか求めましょう」
計算を使う場面が想像しにくい上に、わられる数がわる数よりも小さい「小さい数÷大きい数」の計算も多く登場するため、難易度はかなり高くなります。ドリルなどで繰り返し訓練をして、慣れていきましょう。
小数点のわり算を簡単におこなう方法
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苦手意識を持つ子供が多くいる小数点のわり算ですが、実は2つのルールを覚えてしまえば、整数のわり算と同じくらい簡単にクリアできるものなのです。
小数÷整数のわり算は、小数点の位置を最後に決めよう!
「ひとつひとつの重さが同じ5個のリンゴを買ったら全部で1.35kgでした。リンゴ1個あたりの重さは何kgでしょう?」
たとえばこの文章題を、式に起こすと、「1.35÷5」となります。
これを筆算に書き起こしたら、まずは小数点を無視して、「135÷5」だと思って計算してみましょう。
計算の結果、わられる数(1.35)の真上に、「27」という数字が書けたと思います。
計算が終わったら最後に小数点の位置を決めます。
小数点の位置は、割られる数(1.35)の小数点の真上です。
整数として計算した結果である「27」の前に小数点がつくので、答えは0.27となります。
小数÷小数のわり算は、最初に小数点をずらして整数にしてから計算!
「13.2kgの塩を買ったので、0.6kgずつ小分けにすることにしました。袋は何個必要でしょうか?」
たとえばこの文章題を式に起こすと、「13.2÷0.6」となります。
このままだと、少し複雑なので、まずはわる数(0.6)が整数になるよう、小数点をひとつ右にずらします。それから、割られる数の小数点も、同じ回数分(この問題の場合は1回分)ずらします。
すると式は「132÷6」となり、簡単に計算することができるのです!
ちなみに、「13.2÷0.06」など、わられる数とわる数の小数点以下の桁数が違う場合も考え方は一緒です。
まず、「0.06」の小数点を2回右にずらして「6」にしてから、割られる数「13.2」の小数点も2回ずらして「1320」にしてから、「1320÷6」の計算をすればよいのです。
おすすめの教材は?
今回ご紹介した小数点をずらした計算方法は、慣れてしまえばとても簡単でわかりやすいですが、慣れるまでにはやはり訓練が必要です。そこで、小数のわり算の訓練に特化した教材を2つ紹介します。
おすすめ教材1.「くもんのにがてたいじドリル算数6 小学5年生小数のかけ算・わり算」
小学校の算数で、苦手になりやすいところを「苦手の原因」の前までもどって学習しなおすことで、「苦手をつくらない」「苦手をできるにかえる」ためのドリルです。「小数のしくみ」からはじめて、「小数のたし算」へと進み、そして、「小数のかけ算」「小数のわり算」を基本的な問題を中心にしっかり練習していく内容になっています。
おすすめ教材2.「小数の計算(算数基礎マスター)」
小数のたし算・ひき算・かけ算・わり算を57のパターンに分類したドリル。左に例題、右に問題の見開き構成なので、反復練習に最適です。
まとめ
一見難しそうな小数のわり算も、整数のわり算と同じように簡単に計算できることがおわかりいただけたかと思います。
小数のわり算は、苦手な子供が多い分、マスターしてしまえば大きなアドバンテージをとることができるので、受験前に苦手意識を克服させることで、お子さんの自信にもつながります。繰り返し練習すれば、小数点を打つ場所も理解できるようになります。裏技を覚えてしまえば簡単にできるようになる単元ですので、正しいやり方でサポートしてあげてくださいね。
※記事の内容は執筆時点のものです
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