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[中学受験]小学5年生 社会「地理・歴史」の学習ポイント

2018年6月06日 朝倉浩之

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中学受験に向け、5年生から本格的な塾通いがはじまるというご家庭も多いでしょう。今回は5年生の社会の塾での学習内容について、ポイントとなる点を紹介します。

小学5年生 社会「地理」の学習

塾での5年生の社会の学習は、日本地理からスタートします。四谷大塚の「予習シリーズ」5年生の学習予定表によると、5年生社会の第1回は「魚はどこから?~日本の水産業」となっています。

ここから「地下資源と電力」「日本の工業」「日本の貿易」「交通・通信・情報化」「日本のすがた」を5月まで学習していきます。ここまででも学習内容はなかなかのボリュームです。

小学5年生 社会「地理」の学習ポイント――都道府県と県庁所在地

塾の1学期前半までの項目を理解して学習していくにあたり、「都道府県と県庁所在地」はしっかりと定着をさせておきたいところです。

水産業の単元では日本全国の水揚げ高が多い港の名前が出てきます。授業でも「○○県の△△港では××がよくとれる」といった解説がされます。こうしたとき、都道府県の名前を聞いて日本のどのあたりにあるかをイメージできないと、なかなか理解できないでしょう。

このように、小学5年生の日本地理を理解するには「都道府県と県庁所在地」の習得をおすすめしますが、一度にすべてを覚えようとすると大変ですので、地域ごとに覚えていくとよいです。

たとえば、東日本にお住いの場合には北海道と東北地方→関東地方→中部地方→近畿地方→中国・四国地方→九州地方と北から順番に練習していくと上手くいきやすいです。

西日本にお住いの場合は九州地方→中国・四国地方→近畿地方→中部地方→関東地方→北海道と東北地方の順番にしていくとよいでしょう。

住んでいる地域に近い方から始めると、生活に根付いた情報とつながりやすいためイメージがつきやすく、習得もより容易になります。

また、宮城と宮崎のように同じ漢字を使っていると、一見したときの印象が似ているので混同しがちです。間違えないように何度も日本地図を見て確認しながら学習をすすめてください。

小学5年生 社会「歴史」の学習

塾では夏休みまでで地理の学習をひと通り進め、9月からは歴史に入っていきます。ここで保護者の方にひとつだけ注意してもらいたいことがあります。それは「小学校では歴史の学習は6年生からスタートすること」です。小学校ではまだ地理を学習しているとき、中学受験対策の塾の授業は歴史に入るということです。

しかも冬期講習前までの短い期間、駆け足で旧石器時代から明治時代までを学習するのです。そのため地理のみを学習していた夏休み前までよりも学習の負担が増えることを知っておいていてください。

小学5年生 社会「歴史」の学習ポイント――歴史学習は西日本中心

現代の日本では東京が日本の中心であるという感覚で生活をしています。国会議事堂や皇居などは江戸、つまり今の東京にあたります。しかし、歴史のスタートでは京都や奈良といった「西日本」が政治の中心であり、この感覚をつかむことが大切です。現代とは政治の中心が違うことを感じるのが歴史学習の第一歩です。

また、「一度に全部を覚えようとしない」ことが必要になります。ただでさえ情報量の多い内容を短期間で学習するのですから、それだけでも大変です。まずは中心になっている文化や政治の流れを理解していくところから始めてください。

概略を理解できるようになってきたら少しずつ細かい部分へと学習を広げていきましょう。最初から細かい内容を覚えるようとするのではなく、おおざっぱでもいいから、流れをつかむために何度もくりかえし学習することで、内容が物語として頭に入るようになります。

※記事の内容は執筆時点のものです

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