家族もなるべく制限すべき? 中学受験期にテレビはどのくらい観ていいのか
子供はテレビが大好き。でも、中学受験を目指す子供にも自由にテレビを観させては、肝心の勉強に影響が出てしまいます。受験生のいる家庭では、テレビとどう付き合えばいいのでしょうか? キャリアアドバイザーとして多くの親子と面談を重ね、自身も娘と二人三脚で中学受験を乗り越えた花時弥生さんが、体験を元に本音でお答えします。
Contents
基本的にテレビを観る習慣は必要なし。観るなら必ずルールを決めて
テレビに関しては家庭の教育方針もあるので、いろいろ意見が分かれるところです。ただ私個人としては、受験期の子供はテレビを観る必要はないと考えています。
なし崩し的に許すときりがなくなる
その理由は、子供は一旦テレビを観始めるとどんどん観たくなって、きりがなくなってしまうからです。最初は「1時間だけ」と約束しても、その後で「お願い! あと1時間」と、すがられたりします。なし崩し的に許してしまえば、別の日にまた「これが観たい。お母さんこの間はいいって言ったじゃない!」と、だんだんしめしがつかなくなっていくのです。ですから、基本的にテレビを観る習慣は一切なくていいと思うのです。
観るなら学習計画の妨げにならないように
もし、限定的に観たい番組だけ観せることにするなら「週に1時間だけ」などはっきり約束事を決めて、例外は一切つくらないことです。何かの時に「じゃあ今日だけね」とか「今日だけ2時間ね」ということは絶対に避けましょう。
もうひとつは、家庭学習の計画表と照らし合わせて、そのスケジュールに支障をきたさない範囲でルールを決めることです。子供がテレビを観ることで、一週間の計画がきちんと実行できなくなる場合は、その曜日・時間帯にはテレビをつけないようにするべきだと思います。
子供だけに我慢を強いてはダメ。家族も団結して受験に臨もう
中学受験を目指す子供に対してテレビを制限するなら、親や他のきょうだいも今までのように好きな時間にテレビを観るのではなく、一定のルールのもとに制限した方がいいと私は考えています。
家族も受験期はテレビをひかえて
少なくとも受験生が在宅している時は、家族もテレビをひかえた方がいいのではないでしょうか。中学受験は本人の意志もありますが、基本的に親が子供にさせていることです。それなのに親だけが好きなようにテレビを観るのはおかしいですし、本人も「お父さんお母さんが観ているのになぜ自分だけ?」と納得がいかないことでしょう。
ただでも受験は小学生にとって大変なイベントですから、さらに家族に対して不公平感を抱かせるのは気の毒です。
みんなで頑張る雰囲気づくりを
私の知る範囲では、子供の受験が始まった時にテレビも携帯電話も処分したという親御さんがいました。すべてのご家庭でそこまで徹底するのは難しいにしても、中学受験は家族全員に協力して欲しいイベントです。受験生をみんなで応援する体制をつくることが大事だと思うのです。
※記事の内容は執筆時点のものです
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます