中学受験ノウハウ 志望校選び

子供の6年間を充実させることが第一! 納得できる併願校の選び方

2018年6月07日 鈴木恵美子

今の中学受験校では、第一志望と併願校を合わせて4、5校を受けるのも普通になっています。ただ数があるからといって併願校を安易に選んでしまうと、後々不本意な結果を招きかねません。併願校選びで心がけることは何でしょうか。キャリアアドバイザーとして多くの親子と面談を重ね、自身も娘と二人三脚で中学受験を乗り越えた花時弥生さんが、体験を元に本音でお答えします。

単純に入試傾向で併願校を選ぶと、入学を迷ってしまうことも

第一志望以外の併願校は、本番前の腕試し的な「練習校」や、上手くいかなかった時のセーフティーネットになる「安全校」など、難易度がさまざまな学校を受けるのが一般的です。でもいざ第一志望に落ちて併願校に合格した時に、子供を入学させるかどうか悩む親はとても多いのです。

併願校選びにも「軸」が必要

なぜそうなるかというと、「ここに入学するかもしれない」という前提で併願校を選んでいないからです。単純に第一志望と入試傾向が似ているからという理由で安易に決めてしまうと、後々とても悩みます。ですから、併願校といえども、合格したら入学してもいいと思える学校を選ぶのが大前提なのです。

もちろん、入試で子供に無理をさせたくないから、入試傾向が似ていることを最優先するという考え方もありです。一方で、たとえば第一志望に行けない場合は「家から通いやすいこと」を第一条件にして選ぶという考え方もあります。要はそれぞれのご家庭で、何を軸に学校を選ぶのかをはっきりさせる。そしてその軸を持って併願校を選べば、どんな結果も納得できると私は思います。

中学受験の意義を見失わないで

基本的に中学受験をさせるご家庭は、子供に充実した中高の6年間を送らせたいという強い意志があると思うのです。それを考えれば併願校も、自己分析と学校研究をしたうえでしっかり考えて選ぶべきです。納得して通える学校を選ぶためにも、なるべくたくさん説明会に足を運んで、各校の校風や教育方針を理解しておくといいと思います。

志望校を選ぶ時の参考にしたい「大学進学実績」

ところで、本命以外に2校、3校と志望校を選ぶ時に、ひとつの参考になるのが各校の「大学進学実績」です。これは、入学後に子供が充実した6年間を送れるかどうかの目安にもなります。

楽して大学進学できる学校がわかる

中学受験をするご家庭であれば、間違いなく将来は大学進学を希望していると思います。ですから志望校選びの際は「ここに入るとどのくらい学力が伸びて、どこの大学に行けるか」がかなり重要です。その参考になると言われるのが「大学合格実績」ですが、私が一番見て欲しいのは「大学進学実績」の方です。どこに何人進学したかというデータなので、複数の大学に合格した生徒がダブってカウントされることがないからです。

たとえばA校では、国公立に10人、早慶に10人、MARCHに10人進学したとします。とするとA校では、上位30位にいられればこのうちどこかに行けそう。ここで子供がA校にどの順位で入れるかなのですが、それは模試を受けていればわかります。つまり大学進学実績を見ることで、子供がどの学校に入れば、あまり苦労せずに楽しい学校生活を送れるかが予測できるのです。

これは、志望校を複数選ぶ時にとても参考になるデータです。合格実績しか公表していない学校もありますが、合同説明会の個別ブースで聞けば案内してくれるので、ぜひ足を運んでみてください。

合否の後から悩まないために

「まあ受けられる所を受けておけばいいんじゃない?」というスタンスで併願校を選んでしまうと、最後は本当に悩ましい事態になります。中学入試は数年間の努力の集大成。あらゆる可能性を考えて、ぜひ後悔のない選択をして欲しいと思います。

※記事の内容は執筆時点のものです

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