中学受験ノウハウ 出願から入試本番まで

中学受験 保護者面接のポイントは、子供を知り、学校を理解していればOK

2018年6月12日 鈴木恵美子

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中学受験では、保護者面接を実施する学校もあります。就職活動以来で緊張してしまう親御さんもいると思いますが、どんな心構えで臨めばいいのでしょうか。キャリアアドバイザーとして多くの親子と面談を重ね、自身も娘と二人三脚で中学受験を乗り越えた花時弥生さんが、体験を元に本音でお答えします。

学校への理解を確認するのが目的。合否に影響することはありません

中学受験で保護者面接を行うかどうかは学校によりますが、どんな学校であっても、試験の合否に大きく影響することはないので安心してください。特に意識することもなく、常識的な受け答えをしていれば何ら問題はありません。

「動機は大学進学」ではダメ

ただし、社会人のひとりとして最低限「その答えはないでしょう」と思われるような対応は避けたいですね。たとえば、志望動機を聞かれた時に「大学の進学実績で決めました」などという答えは論外だと思います。

学校側は、親御さんが校風や教育方針を十分理解した上で来てくれることを確認したいために、保護者面接を行うわけです。ですから親の方も学校について勉強し、納得したうえで入学の意志を示すべきでしょう。

志望校の学校行事には足を運ぼう

学校によってはもう一歩踏み込んで、「学校行事はご覧になりましたか?」などと印象を聞かれることもあります。ですから少なくとも第一志望に関しては、説明会に行くのはもちろん、文化祭などの行事にも足を運んでおいた方がいいでしょう。

もちろん、子供のこともいろいろと聞かれますから、普段からわが子をよく知っている親でいたいもの。合否に大きな影響がなくても、就職活動でいえば「自己分析」と「企業研究」となる「わが子の分析」と「学校の特性への理解」は怠らないこと。それが保護者面接のポイントだと思います。

保護者面接は頑張りすぎず自然体で

保護者面接の対策としては、その学校を選んだ理由を明快に説明することができれば十分だと考えています。あとは良識のある普通の家庭であることが伝わればいいのです。どうか緊張しすぎず、リラックスして臨んでください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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本職はキャリアアドバイザー。大学主催の就職対策セミナーの特別講師として、大学生、大学院生を対象に講義を行う。仕事で多くの就職支援をする中で、大学生やその保護者との面談も多く、親子関係と教育についての考察を重ねていく。自身もひとりのママとして娘と中学受験を経験し、長女は名門中高一貫校へ入学。現在は志望大学の合格を目指して、再び長女と二人三脚で取り組む日々。現在は就職に関するアドバイザーのほかに、中学受験、大学受験についての相談に乗ることも多い。