中学受験ノウハウ 親の関わり方

中学受験における父親の役割とは? 子供や母親と接するコツをチェック!

2018年6月26日 伊藤仁人

中学受験において「親のサポートは必須」です。しかし、日常的に子供と接する機会が多い母親と違い、父親は受験をひかえた子供とどのように接するべきか迷ってしまいがちです。

そこで今回は、中学受験における父親の基本的な姿勢や注意すべきこと、子供や母親と接するときのコツなどをチェックしていきます。

理想的な父親の役割は「どっしり構えて過剰に関わらない」

まず確認したいのが、「日常的に子供と接しているのは母親である」というポイントです。この点を踏まえた上で、父親はどのように子供と関わるべきか、そのベースとなる部分についてみていきましょう。

父親は子供に過剰にかかわらないのがベター

子供は母親と接する機会も多い分、「母親の小言」「母親から叱られる」という状況にも慣れている可能性があります。そのため、母親から成績についてあれこれいわれても、子供はさほどダメージを受けません。

しかし、家庭で絶大な力を持った父親から「なんで成績が上がらないんだ」など強くいわれてしまうと、場合によっては萎縮したり、心に大きなダメージを負ってしまうかもしれないのです。

母親と中学受験に関して「合意」をつくり、子供に否定的なメッセージを与えない

「母親と父親が受験に関して異なる意見を伝えてくる」という状況も、子供を混乱させる要因のひとつです。たとえば、母親が「勉強を頑張りなさい」と背中を押す一方で、父親は「受験勉強なんて将来役に立たないよ」と受験に対してネガティブな意見を伝えた場合、子供はいったいどちらのいうことを信じてよいのか困惑してしまいます。

たいせつなのは、父親と母親で話し合い、受験に関する意見を一致させておくこと。子供が前向きに勉強に取り組めるように、受験に関する否定的なメッセージを投げかけないよう気をつけましょう。

父親だからできる中学受験のサポート術! 十分に父親の役割を果たす方法とは

つぎに、「父親だからこそできること」というポイントについてみていきましょう。

社会人としての能力や経験を活かして「参謀」としてサポートする

父親が子供をサポートするときは、社会人としての「情報処理・整理能力」や「分析力」が活きてきます。

情報分析能力を活かして「テストの戦略を練る」、長期的な視野に立って「現在の状況を分析する」など、いわば「参謀」として立ち回ることで、大きな役割をになうことができるでしょう。また社会人として培われた「タスクをこなしていく粘り強さ」から、子供の背中を力強く押していくことができるのも大きな利点です。

父親による「母親のサポート」がだいじ

意外と見落としがちなのが、日々お子さんと接している「母親」へのサポートです。母親は子供との距離が近いあまり、ついつい頑張りすぎてしまい、感情的になって周りが見えなくなってしまうことがあります。

そんなときに母親の悩みや不安を「同じ大人として」理解してあげられるのが父親。ポイントは、まず「聞き役」として母親の思いや意見を十分に聞いてあげることです。そのうえで自分の意見がある場合は、「一緒に考えよう」と状況を整理してから伝えるといいでしょう。また、ときには「いつも頑張ってくれてありがとう」といたわりの言葉を伝えていくのもたいせつです。

父親の役割はどこまで? 父親が子供に勉強を教えるのはアリかナシか

受験の経験がある場合、親自身が子供に勉強を教えたくなることも多いでしょう。ここでは、中学受験において「親が子供に勉強を教えること」についてみていきます。

基本的には「勉強を教えるのは塾にまかせる」のが無難

中学受験の内容は決して簡単なものではありません。仮に教えることができても「塾で教えられた方法と親が教える方法が違う」ために子供が混乱してしまう場合も多いです。また、わが子に教えるということから「教える側である親の方が感情的になってしまう」というケースも。

そのため、基本的には「勉強は塾にまかせ、別な角度でサポートしていく」という姿勢がよいといえそうです。

自分の経験を伝えるときは成功談より「失敗談」を語ろう

勉強を教えられなくても、自分の経験を伝えたいという方は多いでしょう。その場合は、成功談よりも失敗を交えた経験を語ってあげる方がお子さんの気持ちに寄り添うことができます。

「自分も同じ失敗をしたけれど、反省し、またトライしたからよい結果につながった」など、子供は自分だけでなく父親も辛い経験をし、それを乗り越えたのだと感じることでしょう。

父親だから担える役割がきっとある! 母親・子供と一緒に中学受験を乗り越えよう

「どっしりと構えて過干渉にならず、否定的なメッセージを子供に投げかけない」。これが中学受験における父親の基本姿勢といえるでしょう。そのうえで「社会人」としての能力を活かしたサポートでお子さんを支えていくのがベターです。

中学受験は大変な面がある一方、親と子で一緒に力を合わせて乗り越えれば、いっそう家族の絆が深まるイベントでもあります。父親と母親で役割分担をし、バランスをとりながらサポートを続ければ、子供と家族にとって「一生もの」と呼べるような経験が手に入るでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

おもに学問や食文化に関する記事を執筆。食べること、読むこと、知ること、書くことがライフワーク。「人と人」「人と場所」「人と機会」の橋渡し役となれるよう日々精進中です。