学習 算数

算数を学ぶ小学4年生がつまずきやすい問題3つとその対策 (2ページ目)


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分度器の使い方

「分度器を使って、角度を測りましょう」

「次の角度を、分度器を使って書いてみましょう」

上記のように、分度器を使って角度を測る問題と、実際に指定された角度を書く問題に分かれます。この角度の感覚は、5年生で習う「合同」の問題や、6年生で習う「図形の拡大と縮小」の問題を解く際にも必要になります。分度器は、使いこなすまでに慣れが必要な道具で、計算など普段の数学が得意な子供でも苦手意識を持つケースが多いといわれています。

わり算の筆算

「95÷4」など1ケタの数で割る計算から始まり、252÷34など2ケタの数で割る計算までを、筆算でする方法を学びます。わり算の筆算は、中学受験だけでなく高校受験など、上の年齢になっても必要とされるスキルですが、慣れるまではどこにどの数字を書けばよいのか、たすのかひくのかなど、さまざまな要素が複合的に絡み合うので、わからなくなる子供が多いといわれています。

分数のたし算・ひき算

「2/5+1/5」 など、分母が同じ分数のたし算、ひき算を4年生で習います。分母が同じなので、ルールを覚えてしまえば機械的に計算することもできるのですが、5年生になると分母の違う分数の計算が出てきて、かなり難易度が高くなります。簡単な計算をしている間に、分数のイメージをしっかり定着させることが大切です。

小学4年生が算数でつまずいたときの対処法

分度器の使い方やわり算の筆算など、大人から見ればさほど難しく思えない問題も、はじめて接する子供には難しいと感じることが多くあります。はじめはできなくても当たり前。「何でわからないの!」と追い詰めるようなことは決して言わずに、具体的な対処法を示して、わかるまでしっかりと向き合いましょう。それができるかどうかで、高学年になってからの算数への取り組み方が大きく変わります。それでは、具体的な対策を見ていきましょう。

分度器は、置き方と目盛りの読み方を覚えることを徹底!

「分度器の使い方がわからない」という子供たちの間で最もつまずきやすいポイントといわれているのが、「どこに置くか」と「どこの目盛りを読めばいいのか」です。普段から計算が得意な子供ほど、この盲点のような基礎的なポイントでつまずいてしまうケースがあるようです。もし分度器の使い方でお子さんがつまずいているようでしたら、まずは「置き方」と「目盛りの読み方」を理解しているかを徹底的にチェックし、ドリルなどを使って分度器の問題に慣れる訓練をしてみましょう。

わり算の筆算は、マス目つきのノートで特訓

わり算の筆算をするときには、かけ算、たし算、ひき算を、必要に応じて使い分けます。それぞれの計算は完璧なのに正しい答えが導き出せないとき、「下に数字を書き足していくうちにケタがずれている」という根本的な間違いをしているケースが多く見られます。このような残念なミスを防ぐためにも、慣れるまでは数字1ケタを1マスに書けるマス目つきのノートや方眼紙を使って、丁寧に書いていく訓練を重ねましょう。

分数のたし算は、身近なものでイメージを膨らませてみよう

分母が同じ分数のたし算は、ノートに書いた数字を見て計算するだけでなく、ケーキやピザなど身近なものを等分して数えるなどイメージを具体的に持たせるように心がけましょう。少し面倒と思うかもしれませんが、ここで分数と実際の物でのイメージを結びつけておくことで、5年生からの分数の計算が驚くほど効率的にできるようになりますよ。

まとめ

小学4年生で習う算数は、5年生、6年生で習う問題の基礎となるものばかりです。中学受験の準備が本格化する高学年になってから算数が苦手にならないように、しっかりと基礎を固めていくことが大切です。「算数は楽しい! 日常生活の役に立つ!」という気持ちを常に子供に持ち続けてもらえるよう、親御さんも楽しんで向き合ってみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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