学習 算数

[低~中学年向け]親子で取り組みたい! 算数の文章題を解けるようにする方法

2018年7月04日 山本暁子

算数で多くの子供がつまずくのが文章題です。「計算問題はすらすら解けるのに、文章題になると手が止まってしまう」という悩みを多く聞きます。特に中学受験算数の文章題は、配点が高い場合が多く、合否を分けるポイントのひとつです。子供が文章題でつまずかないよう、家庭でできるフォローはしておきたいですよね。今回は、小学校低~中学年のお子さんを持つ親御さんに向け、文章題が解けない理由と、文章題を解くために実践したいことを紹介します。

文章題が解けない原因1――問題文をきちんと読んでいない

文章題を解けない子供の多くが、問題文をきちんと読んでいません。テストの計算問題にも「次の(1)~(5)の計算をしなさい」といった文章が必ずついています。しかし、多くの子供は計算問題をぱっとみて、「ああ、これは計算問題だから計算して答えを出せばいい」と判断し、問題文を読まずに計算を解き始めます。

特に小学校低学年では計算問題がほとんどなので、算数のテストで文章を読んで問題を解くという感覚が養われていません。「文章をきちんと読まずとも簡単に解ける」という感覚のまま文章題に取り組むケースが多いのです。

文章題が解けない原因2――すぐに式を立てようとする

「文章題を読んだらすぐに式を立てなければいけない」と勘違いしている子供は少なくありません。長い文章題や難しい文章題は、情報を整理してどう解いたらよいのかを考える必要があります。勘の鋭い子や文章題に慣れている子供は、すぐに立式することもできますが、慣れていなければ立式も簡単にできないのがあたりまえ。ですがそこで、計算問題のように「すぐにできる解き方」があるのにそれを見つけられていないと勘違いし、「すぐに立式できない自分は文章題が苦手」と思いこんでしまう子供がたくさんいます。

文章題の攻略法1――文章をしっかり読む

文章題の攻略法として、まずは問題文のすべてを一気に読むのではなく、少しずつ区切り、内容をしっかり理解しながら読む練習をしましょう。

文章を読み慣れていない子供は、「読む」行為に集中してしまい、内容を理解するという作業が同時にできないことがあります。特に、難しい漢字や見慣れない言葉が出てくる問題では、出題内容の理解どころではなくなってしまいます。

そこで、理解しながら読む練習をします。「一文読んだ後、要するにどんな内容が書いてあったか」を子供に質問してみたり、文章題とは違う表現を用いたりして「こんなことが書いてあったね」と、親子一緒に確認するとよいでしょう。

読みながら重要な箇所に線を引いたり、数字に丸をつけたりすることも有効です。読み終わった後、「あれ? ○○は何個だったかな」と疑問を感じたときに、印をつけておくと探しやすくなります。

文章題の攻略法2 ――図や絵を描いて情報を整理する

小学生の子供にとって、問題文を読み、頭の中だけでその情報を整理するのは難しいことです。慣れないうちは、図や絵を描いて情報を整理し、考えやすくさせます。描くタイミングは、文章題を読んでいる途中でも、読んだ後でもかまいません。

はじめのうちは、どんな形でもかまわないので子供に自由に表現させるとよいでしょう。このときに重要な点は、文章題にあるすべての情報を表現しきることです。文章題の中には、無駄な情報は記載されていません。考えるヒントをひとつでも取りこぼしてしまうと、問題が解けなくなる可能性があります。

また、子供が自由に描いた後は、親がお手本となる図を描いて見せてあげられるとよいでしょう。この練習を何度もくり返すとコツを覚え、自分で整理して図を描けるようになります。

文章題の攻略法3 ――解法の手順を確認させる

問題の内容が理解できて、情報が整理できたとしても、立式まではすぐにできるものではありません。一緒に考えてもなかなか式を書けないようであれば、すぐに解き方や式の立て方の見本を見せてあげましょう。

そうすると「こうやって式を立てていくのか」と実感し、子供なりにパターンを覚えていきます。あとは類似の問題にどんどんチャレンジさせて、自信をつけてあげてください。

文章題は、「読解して、立式して、解く」という単純なものではなく、「読解して、情報を整理して、考え、立式して、解く」という手順が必要です。それぞれの手順に慣れるには、それなりに時間がかかります。根気強く、子供につき合ってあげましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

山本暁子
この記事の著者

オンライン家庭教師。大阪府立大学工学部卒業後、企業の研究所でシステムバイオの研究をし、大手IT企業に勤務。結婚を機に退職後、フリーランス活動の傍ら、山奥でオンライン家庭教師として教育に携わっている。おもに中学~大学受験の数学、理科、英語を担当。子供の「考える力」を身につけること、「長所」を伸ばすことを指導指針としている。情報を整理し、論理的にグラフや図、箇条書き等にまとめるのが得意。