中学受験ノウハウ 夏休み・夏期講習

夏の天王山は本当にある? 中学受験をする6年生にとって夏休みが大切な理由

2018年7月30日 あっぷー

「夏は入試の天王山」「夏を制するものは受験を制する」中学受験生を持つ家庭なら頻繁に耳にする言葉ですが、筆者はそんなものが本当にあるかと半信半疑でした。これだけよく聞くのには理由があるのだろうけれど……。

そう思いながら迎えた筆者宅息子の夏! 実際に体験してみて、なぜ中学受験生にとって6年生の夏が大事かを実感できた経験があります。そこで筆者の経験を交え、6年生にとって夏休みが大切な理由を書いてみたいと思います。

中学受験生にとって、夏休みが大切な本当の理由

受験において夏休みが大事なのは想像できますが、それにしてもなぜ中学受験では特に重要だと言われるのでしょうか。それは中学受験の特殊性が関係しています。というのも、たとえば大学受験ならば、高校での勉強と受験勉強が結びついている場合が多いです。

ですが中学受験は違います。小学校の授業内容や宿題は、中学受験勉強とは全く別物なので、普段の勉強はほとんど中学受験に活かされません。

中学受験生にとって、中学受験の勉強は小学校の授業が終わる時間からはじまります。そのうえ、小学校の宿題もきちんとこなさなければならず、中学受験に確保できる勉強時間は実はかなり少ないのです。

苦手科目の穴は秋以降に埋めればいいと思っていても、実際にその時間を確保できないこともあります。特に秋以降は過去問などの演習問題が中心になるので、一層まとまった勉強時間が取れなくなるのです。

つまり、夏休みは中学受験生にとって「まとまった時間が確保できる最後のチャンス」なのです。夏は一度しかありません。ぜひ夏休み前には塾講師との面談などを通して、夏休みの到達点を情報共有し、目的を明確にしておくことをおすすめします。

夏休みはみんなが頑張る。つまり……

6年生の夏休み。塾も学習時間が増えるカリキュラムを組んでいるので、中学受験生はみんな必死に勉強します。筆者の息子も大手進学塾で夏を迎えましたが、そもそも夏期講習の授業時間が7時間程度と長いのにびっくりしました。

そのうえ3~4時間はかかる量の宿題がでます。塾からは、夏休みのトータル勉強時間の目標は400時間と言われました。夏休みは帰省等もあり、毎日フルに勉強できるわけではありません。そのため当初「400時間は無理……」と思いましたが、実際は塾が宿題の量で学習量が増えるよう調節してくれるので、通塾もこなせればそのくらいの勉強時間になると感じました。

ですがここで考えてみてください。これってつまり、中学受験をする6年生の多くが夏休みに400時間も勉強をするということです。だから本当は、夏休みは挽回のチャンスではなく、「やらなければ置いていかれる夏」なのです。

まとめると、夏休みは中学受験生にとって「最後のまとまった時間」であり、「勉強しなければ置いていかれる」大切な時期です。中学受験生にとって、夏休みは「当たり前に」頑張らなければいけない時なのです。これこそが、中学受験生にとって夏が大切と言われる理由です。

夏休みの目標は子供によって異なる

夏は天王山なんていうセリフを聞くと、ついつい「わが子は塾の夏期講習に通っているだけ……」と心配になるかもしれません。ただし子供によって夏に達成するべき目標はそれぞれです。

ちなみに筆者宅では夏休みはみんなが頑張るのだから偏差値は上がらなくて当然。そのため夏休み後の偏差値が下がらないことを目標にしました。

各教科の細かいやるべきことは、本人も交えて塾の担当講師と夏休みに確認。ここでは教科ごとの目標は書きませんが、筆者宅では偏差値や各教科の穴埋めよりも重視したものがありました。

それは、長男の勉強体力や集中力をつけることです。お恥ずかしながら、筆者の息子は勉強があまり好きではなく、そもそも長時間の勉強はできないタイプ。

模試でも集中力が続かず、最後の方の科目は点数が取れないなんてしょっちゅうでした。

そのため夏休みはまず勉強体力をつけること。周りからは「淡々と夏期講習に通っているだけ」に見えたかもしれませんが、本人にとっては7時間の授業を受け、帰宅後は宿題をする生活こそがトレーニングでした。結果夏休みに勉強体力・集中力や根性がついたと感じています。

 

このように、中学受験をする6年生にとって夏は非常に大切なものです。「夏の天王山」と言われるのもわかりますよね。ただし、子供の状況によって夏休みの目標はそれぞれです。

親は周囲に振り回されることなく、冷静に目標を見極めてサポートするのが大切です。一度しかない小6の夏休み。子供の成長に繋がる夏になるようサポートしていきたいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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