数直線を使いこなそう! 目盛りつきの直線から線分図までを駆使して算数を攻略
等間隔の目盛りで区切った直線を使って数を表したのが「数直線」です。算数でおなじみの数直線は、さまざまな考え方に応用できる優れものです。そんな数直線について、基本から応用までを紹介します。
1目盛りがいくつを表しているかを確認しよう
数直線が与えられる場合、1目盛りがいくつを表しているかを確認する必要があります。そうしないと、思わぬ間違いをしてしまうことがあります。たとえば、次の図のア、イ、ウはいくつを表しているでしょうか。
アのある数直線は、0から5目盛りで5なので、1目盛りが1です。したがって、0から2目盛りの位置にあるアは2です。しかし、「イやウも2でしょ?」と考えてはいけません。イやウのある数直線は、1目盛りが1ではないからです。
イのある数直線は、0から5目盛りで10なので、1目盛りは10÷5=2です。したがって、0から2目盛りの位置にあるイは2×2=4です。
同じように考えて、ウのある数直線は、1目盛りが2÷5=0.4なので、ウは0.4×2=0.8となります。
1目盛りが表す数を間違うと、数直線の読み取りで失敗します。理科や社会の資料問題でも目盛りの読み取りは重要なので、算数で慣れておきましょう。
数直線は中学受験算数で役立つ「線分図」に進化する
かけ算やわり算、割合などを考えるとき、小学校では数直線を利用します。たとえば、12cmのテープが3cmのテープの何倍になるかを考えましょう。このとき、3cmは1に当たるので、2本のテープの関係は次の図で表せます。
「テープ図」とも呼ばれるこの図から、12cmは3cmの4倍であることが視覚的にわかります。テープ図に慣れてきたら、テープも線で表すようにします。
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