学習 連載 合否を分ける中学受験「社会」の学び方

合否を分ける中学受験「社会」の学び方(6)|日本歴史の時代名、全部言えますか?

専門家・プロ
2015年12月07日 馬屋原吉博

こんにちは。中学受験専門の個別指導教室「SS-1」教務主任の馬屋原です。

第4回第5回では、地理の情報は「都道府県名」という引き出しにしまって理解する、というお話をさせていただきました。

やみくもに暗記していくだけでは、テストの場で必要な知識を引き出せず、覚えても覚えても成績が上がらない、というかなしい状況になりかねません。

さて、では歴史はどうでしょうか。

約2000年の歴史を6か月で!!

多くの塾では小5の9月から歴史の学習に入ります。

旧石器時代から始まり、翌年の1月には昭和・平成までたどり着きます。

冷静に考えるととんでもないスピードです。

最初の方で歴史の学習サイクルをつくれなかったお子さんは、飛鳥時代の辺りですでに頭のなかが混乱しはじめ、平安時代で早くも限界を迎えます。

その後の方がよっぽど長いのですが……。

早々に歴史についていけなくなったまま6年になってしまい、いよいよ困り果ててSS-1に来てくださる方も毎年多くいらっしゃいます。

そのようなお子さんに、私が最初に問いかける質問はひとつです。

「時代名、言える?」

さて、いかがでしょうか。

5年の冬の段階で、今、習っているところまでスラスラ言えたら大したものです。

6年生でも意外と言えません。

(6年の冬の段階で言えなかったら、それはそれで問題です……。)

念のため、この場で答え合わせをしてみますと、

旧石器→縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安→鎌倉→室町→戦国→安土桃山→江戸→明治→大正→昭和→平成

ですね。

お使いのテキストによって区分がやや異なることもありますが、そこはあまり厳密に考えなくてもかまいません。

時代名こそが「引き出し」!

地理、歴史、公民の問題量の配分は、多くの学校で2:2:1くらいに設定されています。

4年生から約1年半かけて学んできた地理と同じくらいの量の知識を、約半年間の勉強で叩き込まれるわけです。

したがって、膨大な量の知識が頭の中で飽和するまでに長くはかかりません。

飛鳥や平安辺りで挫折するお子さんが多いのはそのためです。

ただ、そうなってしまう理由は明らかで、要するに膨大な知識を整理していく「引き出し」が無いのです。

歴史で苦労されているお子さんは、間違いなく「時代名」がなかなか言えません。

膨大な知識を整理するための「引き出し」となる「時代名」を覚えてしまうことが、歴史のテストや入試問題で点が取れるようになるための第一歩です。

次回は、「なぜ時代名が重要なのか」をもう少し掘り下げてみます。

またお越しいただければ嬉しく思います。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

馬屋原吉博
この記事の著者
馬屋原吉博 専門家・プロ

中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1副代表・社会科教務主任
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

うまやはら よしひろ大手予備校・進学塾で、大学受験・高校受験・中学受験の指導経験を積み、現在は完全1対1・常時保護者の見学可、という環境で中学受験指導に専念している。必死に覚えた膨大な知識で混乱している生徒の頭の中を整理し、テストで使える状態にする指導が好評。バラバラだった知識同士がつながりを持ち始め、みるみる立体的になっていく授業は、生徒はもちろん、保護者も楽しめると絶大な支持を得ている。著書に『頭がよくなる 謎解き 社会ドリル』(かんき出版)、『CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史』(アスコム社)、『中学受験 見るだけでわかる社会のツボ』(青春出版社)などがある。

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