学習 社会

中学受験社会、歴史分野の勉強のコツ

2018年8月21日 山本暁子

中学受験の歴史問題は、大人でも驚くくらい難しい内容が出題されます。人物名や制度名の単なる暗記だけではなく、その内容や意図も理解する必要があります。そこで今回は、中学受験社会、歴史分野の勉強のコツを解説します。

教科書を一緒に読む

教科書でも参考書でもかまいません。くり返し読むことが大切です。重要語句を覚えるだけではなく、その時代の政治や文化、農業などの様子を知ることが、歴史を学ぶうえで重要です。

子供に教科書を読ませ、「どう?何て書いてあったかわかった?」と聞くと、「う~ん。なんとなく」という返答がよくあります。いろいろ話を聞いてみると、教科書に記載されている単語の意味がわからなかったり、文章が難しかったりというのが、内容を今ひとつ理解できない原因のようです。

しかし、教科書の内容を、かみ砕いた日本語に直して読んであげると、とたんに興味をもち始めます。そして、「あ~知ってる! 〇〇でしょ~? 確かね、××も……」と、いろいろ学んだ内容を話し始めます。

この、「子供が話し始める」という部分がポイントです。「伝える=頭の中で情報を整理+理解」が必要だからです。

有機的につないでいく

理解した内容をノートにまとめると、復習になります。まとめ方は自由です。絵や図でも良いです。書いた内容の関係性を有機的につないでいくともっと良いでしょう。

資料集や画像検索を活用する

中学受験では、資料や写真などを見て答える問題もよく出題されます。先程紹介した、流れをまとめる作業や、教科書を一緒に読む作業を行う際に、資料集や画像検索をするとより効果的です。視覚情報は、子供の興味を引き、別単元への興味を持つきっかけにもなります。

歴史学習用の漫画や本を活用する

一緒に読む時間がない場合は、歴史学習用の漫画や本でも、歴史の大きな流れをつかむことができます。特に漫画は、豊富なイラストや、生き生きとしたセリフが多く、子供も抵抗なく読むことができます。歴史に興味がない場合は、特に有効です。

流れをまとめる

中学受験の問題が解けない子供は、語句は覚えていても、それがどの時代であったのかを整理できていない場合が多いです。時代と政治を結びつけて理解できていても、文化や宗教となると曖昧な場合がほとんどです。

そこで、ノートに時代の流れをまとめることをおすすめします。縦軸に時代、横軸に「政治」「文化」「宗教」「農業」等のブロックをつくり、「大まかに」まとめるのがポイントです。

教科書を読みながら、もしくは問題集や資料集を見ながら、書き込んでいきましょう。この表は、問題を解く際や、時代背景を確認する際にも役に立ちます。

点が取れない子供にはまず一問一答から

歴史が苦手で、学校のテストでも点が取れていない子供の場合は、まず自信をつけさせることが一番大事です。ページ数の少ない一問一答の問題集で良いので、そちらを何度も解かせると良いです。学校レベルのテストの問題であれば、これだけで点数が稼げます。

「問題は最後まであきらめないで、よく考えながら解きなさい」とよく言いますが、一問一答の場合、それは必要ありません。

覚えているか否かがすべてだからです。最初は答えを見ながらでもかまいません。ひとつのページを完璧に覚えることが重要です。ただ、子供が答えの順番を覚えているだけの場合があります。内容と語句をきちんと結びつけられているかどうかを確認しましょう。

まとめ

歴史は縦(時代)と横(政治・文化・農業等)の関係をしっかり把握すること、それぞれの重要なできごとを「点」ではなく「線」で有機的につなげることが成績アップのポイントです。ぜひ、紹介した勉強方法を試してみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

山本暁子
この記事の著者

オンライン家庭教師。大阪府立大学工学部卒業後、企業の研究所でシステムバイオの研究をし、大手IT企業に勤務。結婚を機に退職後、フリーランス活動の傍ら、山奥でオンライン家庭教師として教育に携わっている。おもに中学~大学受験の数学、理科、英語を担当。子供の「考える力」を身につけること、「長所」を伸ばすことを指導指針としている。情報を整理し、論理的にグラフや図、箇条書き等にまとめるのが得意。