学習 社会

中学受験社会、地理分野の勉強のコツ

2018年8月21日 横井めぐみ

「社会は暗記科目、小6になって追い込めばいい」そう考えるのは危険です。最近の中学受験における地理は、地図やグラフ、記述などさまざまな形式で問題が出題されます。しっかりと本質を理解しておくことが必要です。

地理において「本質を理解する」とは、「理由」を理解することです。都道府県の特産物ひとつとっても、その土地で特産品となるには理由があります。「理由」を理解してはじめて応用的な問題が出される中学入試に太刀打ちできるようになります。

都道府県を理解することから始める

中学受験において、都道府県を理解することは当たり前のことで、多くの保護者が受験勉強を始める前にすでに「自分の子供はそれくらいわかっている」と思っています。

しかし、親が思っている以上に授業で習った地図に関する記憶が曖昧な小学生は少なくありません。そのため、中学受験を志したころから、白地図などで都道府県、県庁所在地を把握するようにします。

つぎに、都道府県の気候や特産物をまとめます。自分でノートを作ってまとめると、記憶が定着しやすいです。都道府県を理解してから、平野や産地、産物などを理解するようにしましょう。

地理の勉強を「身近なもの」にする

理科や社会は1年生2年生のときに「生活科」として位置づけられているように、生活に関連している科目です。

たとえば、スーパーマーケットで売っているピーマンひとつとっても宮崎県産のものであれば「促成栽培」、茨城県産のものであれば「近郊農業」といったように、地理に関連づけられることはたくさんあります。

そのため、スーパーマーケットに行った際に「○○産」、と見るだけでもほかの都道府県が関連づけられ、地理への関心につながります。

また、ニュースにも興味を持ちたいです。「天候不順で野菜が値上がりする」、といった話題に興味関心を持ち、家族で話すことも有効です。

単語の意味を説明できるようになるとよい

地理では聞き慣れない言葉が出てきます。たとえば、「遠洋漁業」と「栽培漁業」の違いについて、その語句自体を理解しておかなければ、問題を解くことができません。

遠洋漁業でとるものがなぜマグロなどの大型の魚なのか、それは遠洋漁業を理解してはじめてわかることです。

塾の学習においては、わからない、理解できない単語にアンダーラインをつけ、質問をできるように促せるとよいです。

自学自習する際にも、わからない言葉に線を引き、参考書や教科書、場合によってはインターネットなどで調べておくようにしましょう。

資料問題は、資料からわかることを明確にする

最近増えているのが、資料読解問題です。資料問題は、グラフからわかることを箇条書きにしてみることです。

すぐ問題を解こうとせず、資料に何が書かれているのかを押さえるところから始めます。資料集の資料も、グラフから気づいたことやポイントを、メモしてみるのも良いかもしれません。

過去問演習においても、資料問題は大変です。志望校だけでなくさまざまな学校の資料問題にチャレンジしておくと、いざ本番であわてることがありません。

いつも理解重視の勉強をしていれば記述問題は怖くない

社会の記述問題は地理も歴史も、国語の記述とちがって、ある程度パターンが決まっています。いつも理解重視の勉強をしていれば記述問題は怖くありません。

特別な勉強は必要ありませんが、さまざまな学校の入試過去問の中で出題されている記述問題を確認すると、似たような出題傾向にあることに気づくはず。記述問題とされているところは重要事項なので、とくにしっかりと理解しておきましょう。

正誤問題は、間違いに必ず理由がある

入試頻出で必ず得点したいのが正誤問題です。正誤問題を解いたら、ただ答えと見比べてマルバツをつけるのではなく、誤りの選択肢はどこが間違っているか、解説を読んで理解しましょう。そして間違っているところにアンダーラインを引き、正しい内容を書き込んでおきましょう。正誤問題を攻略することで、あと数点合格点に足りないときの助けになります。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

進学指導塾講師。主な指導科目は算数(数学)、英語、社会。小学生から高校3年生までを指導。大阪大学卒業後、企業の総務人事、大学の学習支援課で働きながら、家庭教師としてさまざまな生徒を志望校に合格させた実績を持つ。私生活では2児の母。子供、保護者、いずれの立場も理解した講師・ライターとして活動中。