連載 合否を分ける中学受験「社会」の学び方

合否を分ける中学受験「社会」の学び方(19)|夏休みの旅行どうしますか?

専門家・プロ
2016年7月26日 馬屋原吉博

こんにちは。中学受験専門の個別指導教室「SS-1」教務主任の馬屋原です。

今年もいよいよ、暑い夏休みが到来しました!!

「どこか、オススメはありますか?」

この時期、よく保護者の方から「(中学受験の社会に役立つ)オススメの旅行先はドコですか?」というご質問をいただきます。

職業柄、夏に旅行なんて行けない私ですが、上記の質問に笑顔でお答えする姿も我ながら板についてきたように思えます。

冗談はともかく、どこに連れていくのが良いでしょうか??

「アンタ、そこ、連れて行ったじゃない!?」

私が普段授業をしている個別指導のSS-1は、常に保護者の方の参加を歓迎しています。

地理の授業中に地名が出てきて、お子さんが「?」という感じになったときに、すぐ後ろのお母様お父様から「そこ、連れて行ったじゃない!」というツッコミが入る、という光景をもう何回も拝見してきました。

その経験の中で学んだ「真理」は、先に勉強して学んだ場所に行く、という順番でない限り、お子さんの頭の中で「地名」と「そこに行ったという体験」は一致しない、ということです。

したがって「中学受験に役立たせるための旅行」をする最高のタイミングは、一般的に地理の学習が一通り終わる5年の夏ということになります。

6年の夏も旅行には最適なタイミングですよ!

せっかく国内旅行をするのであれば、ぜひ、普段使っている地図帳を持っていきましょう。標識などで地名が出てきたら、その場で地図帳に印をつけておきましょう。

新幹線に乗るのであれば、前もってお子さん用に窓側の席を予約できると良いですね。

東海道山陽新幹線であれば内陸側の席がオススメです。

中学受験生が5年や6年の夏に家族で遊びに行っても良いのかしら?と思われる保護者の方も多いですが、「正しく」塾を使えていれば家族で旅行に行く時間は十分に確保できます。

低学年はどうするか

まずはあきらめましょう(笑)

どこに連れて行っても、基本的に彼らの目には興味のあるものしか映っていません。

ただ、地名こそ覚えていなくても、「体験」は覚えているお子さんは多いです。

自分が「佐渡島」に行った、という認識はなくても、川でザルを片手に砂金をとった体験は記憶に残りやすいものです。水平線に沈んでいく圧倒的な夕日も頭のどこかには残るでしょう。

自分が北海道のどこにいったのかは忘れていても、親子でジャガイモを掘って、焼いてバターだけのせて食べた経験や、美瑛や知床の絶景などはおそらく忘れないでしょう。

低学年の、地名を頭に叩き込むということをまだ要求されていないお子さまをお持ちの保護者の方には、記憶に残りやすい「景色」や、実際に身体を動かす「体験」を優先して行先を検討してみてください、とお伝えしています。

もちろん、せっかくの夏休みです。

お子さんが「子ども」でいてくれる時間は限られています。

「受験に役立つかどうか」を考えるよりも、家族のみんなが行きたいところにいくのがいちばんかとも思いますが、国内・海外を問わず、どこに行くにせよ、「地名が出てきたら地図を開く」ということだけは実践した方が良いでしょう。

本日はここまでとさせていただきます。

次回もお越しいただけますと嬉しく思います。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

馬屋原吉博
この記事の著者
馬屋原吉博 専門家・プロ

中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1副代表・社会科教務主任
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

うまやはら よしひろ大手予備校・進学塾で、大学受験・高校受験・中学受験の指導経験を積み、現在は完全1対1・常時保護者の見学可、という環境で中学受験指導に専念している。必死に覚えた膨大な知識で混乱している生徒の頭の中を整理し、テストで使える状態にする指導が好評。バラバラだった知識同士がつながりを持ち始め、みるみる立体的になっていく授業は、生徒はもちろん、保護者も楽しめると絶大な支持を得ている。著書に『頭がよくなる 謎解き 社会ドリル』(かんき出版)、『CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史』(アスコム社)、『中学受験 見るだけでわかる社会のツボ』(青春出版社)などがある。

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