連載 桜井家の勉強方法

勉強を親が教えるときに起こること|桜井家の勉強方法(6)


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※この記事は、「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです。

桜井家は塾に行かず桜井さんが娘さんにつきっきりで勉強を教えていますよね。

親が教えるということ

今回は「親が教えるということ」というテーマでお伝えします。

「親が教えるとバトルになります」ということをよく聞きます。

そうです、親が教えるということはいろんな火種があるのです。

まず、教えるその段階で理解が不十分だと以下のようになってしまいますね。

では、十分理解していればいいのかというと、そうはいきません。

桜井家ではこんなことが起きてしまっていました。

じっくり理解することなくわかった気になるので、すぐ忘れてしまいます。

じゃあ今度は、じっくり理解するために自分で説明するのはどうかと試してみたのですが、

想像以上に時間がかかるので結局親が説明をすることに……。

なにをしても「イライラ」にたどり着いてしまうのです。

こんなことを繰り返し、桜井さんが気づいた原因は

「教える側と教わる側は理解するスピードが違う」

ということでした。

教える側はゆっくりじっくり理解しています。逆にいうと、しっかり理解できるまでは教えないのです。

しかし子供はいきなり教えられ、短い時間で理解することを求められます。

教える側が理解する時間を奪っているのです。

ではどうすればいいのか?

桜井家では、色々試行錯誤した結果

わかりやすく説明したものを自分で読んでもらう方法

が一番効果があると判断しました。

一方通行の状態で人の話を集中して聞くことは30分や1時間が限界です。

ところが、文章の方は長時間耐えられるのです。

算数の解説をあれこれ説明するよりも書いて置いておく方がいい、解説の解説がいるのだと考えました。

解説の解説をつくるなんて親にとっては大変面倒な作業です。

しかし不思議と最初だけで済んだそうです。

段々コツのようなものを掴み始めました。

頭の働きがスムーズになるよう、その手伝いをしてあげる。

それが教えるということなのです。


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※記事の内容は執筆時点のものです

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