中学受験ノウハウ

四谷大塚のテストはどんなシステム? テストを活用しない手はない!

2018年8月30日 ゆずぱ

私の息子は小学4年生の夏に中学受験を決意し、大手や準大手を含む3つ中学受験塾を経験しました。中学受験塾には多くの種類のテストがあり、親である我々は戸惑ってしまいますよね。たくさんあって複雑でわからない! 今回は大手塾のなかでも40年の歴史のある四谷大塚のテストの内容とテストをフル活用する方法をご紹介いたします。

四谷大塚のテストは週単位・月単位・不定期で実施される

冒頭にご紹介したとおり中学受験の学習塾各社は何種類ものテストをそれぞれの用途に応じた問題と周期で開催しています。今回紹介する四谷大塚のテストの案内ページだけでも12種類も掲載されています(2018年8月現在)。四谷大塚のホームページに記載されいているテストを周期別に並べると以下のようになります。それぞれのテストの概要はどのようなものでしょうか?

※ 週テストは公開テストではありませんが、四谷大塚が開催する週単位のテストです。

週単位のテスト ―― 週テスト

公開テストではありませんが、週1回(土曜日または日曜日)行われる「週テスト」なるものが開催されています。

これは四谷大塚で使うテキスト「予習シリーズ」でその週に学習する単元のテストで、4年生から6年生の3年間で、なんと……108回も開催されます。目的はもちろん学習した内容を理解しているかどうかを確認するためのテストです。しっかり偏差値も出ます。

筆者の経験上では偏差値は月単位で実施される「公開組分けテスト」と概ね同水準の偏差値が出るため自分の位置を知るための参考にもなります。

ちなみにこの週テストですが、四谷大塚から「週テスト集」を買うことができてしまいます。四谷大塚が開催するテストに参加せずに、この教材を購入して自力でその週の理解度を確認するという方法も用意されているわけですね。ただし、買うことができる「週テスト集」は、いわゆる過去問集のようです。その年に出題された問題ではないということには注意が必要です。

月単位のテスト ―― 公開組分けテスト

月単位では「公開組分けテスト」というテストが開催されます。公開テストですから、四谷大塚の塾生に加え、提携塾の生徒、そして一般応募者が受験します。

公式ホームページでは月1回開催されると記載されていますが、厳密には「予習シリーズ」の5回に1回の割合で登場する総合単元のテストのタイミングで実施されます。受験者数も6,000人程度(※)と大規模であり、四谷大塚生の全員が受験するため自分の位置を知るために有用ですね。

月単位のテストでは、公開組分けテスト以外に「月例テスト」なるものが実施されていますが、こちらは公開ではなく、四谷大塚提携塾のみで実施されるというものです。

※ 受験者数は筆者の息子が2017年に受験(5年生時)したものを参考値として記載

不定期のテスト ―― 合不合判定テスト

不定期で開催されるテストは「合不合判定テスト」です。その名のとおり志望校を6校まで登録することができ、志望校の合格可能性を判定してくれます。このテストとなると受験者数は1万人を超えることから、四谷大塚の外部から受験する小学生も多いと推定されます。

6年生になってから実施されるテストですので「週テスト」や「公開組分けテスト」と異なり出題範囲は全範囲となります。そして6年生の4月から12月の9ヶ月間で6回実施されます。自分の実力を知るためには最も受けておきたいテストですね。

不定期のテストには、合不合判定テストの他に、有名学校の問題に的を絞った「学校判定テスト」や公立中高一貫校をターゲットにした「公立中高一貫校対策 実力判定テスト」などもあります。また5年生で開催される合不合判定テストに相当するテストは「志望校判定テスト」と呼ばれています。

四谷大塚のテストを最大限成果に活かすための取り組み方

たくさん実施されている四谷大塚のテストの概要がなんとなく理解できましたでしょうか? なぜこんなにもテストが実施されるのか? それは、それぞれのテストに目的や役割があるからですね。目的ごとにテストがあるということは、子供によって取捨選択も可能です。意志を持って受けるテストなので目的を最大限に発揮できるように取り組みたいものです。

絶対に守るべきテストを受ける姿勢の大原則

子供がよく勘違いするテストに関する固定概念。それは「テストは単なる実力を測るイベントである」という考え方です。

私の息子もテストを受けたあとの行動はひたすら結果を眺めるだけ……。でも大原則は復習を怠らないことです。前項で紹介した全てのテストで、受験後に子供の回答の正誤結果と共に、全受験者の正答率が公表されます。これほど生のライバル達の情報を知ることができるものはありません。これを活用しない手はありません。

テストを受けたあとにやるべきことは、子供ができなかった問題を、ほかのライバル達がどれほどの正答できているのかを確認し、次はできるように徹底的に復習することです。

例えば5年生の間で週テストで約30回、組分けテストで約10回、志望校判定テストで2回、合計40回以上もライバルの生の情報を得ることができるのです。

正答率を見ながら復習することこそ、テストを受ける姿勢の大原則です。

週単位テストと月単位テストは復習の穴埋めに

週テストや組分けテストは毎週実施されるので、わが家では復習の穴埋めとして活用しています。

子供が間違ってしまった問題に印を付け、正答率を記載して復習します。偏差値70以上を目指す子供であれば、正答率が0%の問題以外は全てできるようにといった具合です。

私の息子の場合は目指す偏差値は60でしたので、正答率が15%以上の問題はできるように復習しました。逆に、正答率が10%以下の問題は思い切って無視してしまいます。

合不合判定模試は単なる判定の為では無い

合不合判定テストのような「判定」と名のついたテストでも目的のメインは判定ですが、復習に使うべきです。合不合判定テストの公式ホームページでも、判定の正確性に加えて、復習による弱点の克服をうたっていますね。

また四谷大塚による説明会では、6年生で全6回行われる合不合判定テストでは、その時期におさえておきたい問題を出題しているとのことです。判定と名のついた模試でも、しっかりとファイリングをして復習をしましょう。

まとめ

大手中学受験塾のひとつである四谷大塚のテストのシステムとその活用法をご紹介しました。特に子供は、テストを単なる実力を測るイベントだと思いこんでしまうことがあるようですが、テストほど生のライバルの状況を見ることができるイベントはありません。その情報を活用して実施すべきことは、正答率を見て復習を実施することですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

小学生の息子と娘を持つ2児の父親。某電気メーカーでシステムエンジニアの仕事をしながら息子の中学受験を成功させ、今度は娘の受験生活に奮闘中。親としての受験活動の中での気づきや実践している工夫に加え、自らの失敗談からの役に立つ情報をブログで発信しています。

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