倍数算はどうやって解くの? 線分図や比例式を使って比の応用問題を攻略しよう
比の応用問題に「倍数算」があります。倍数算とは、2つの数が増えたり減ったりするとき、変化前の数や変化後の数などを求めるタイプの問題のことです。
なぜ「倍数」なのかというと、変化前の数と変化後の数を最小公倍数でそろえるからです。この説明だけだとわかりにくいので、いくつかの問題を例にして、倍数算の解法について解説します。
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増減が同じになる問題を解いてみよう
はじめ、姉と妹が持っているおはじきの比は3:2でした。姉が妹に4つあげたので、姉と妹のおはじきの比は8:7になりました。今、妹が持っているおはじきはいくつですか。
この問題は、姉があげたおはじきの個数と、妹がもらったおはじきの個数が同じです。このように増減が同じになる問題では、数字だけの表で表されることがあります。しかし、それだけだとイメージしにくいので、先に線分図を使った解法を紹介しましょう。
倍数算を線分図で表してみよう
問題文を線分図で表すと次の通りです。
線分の上の丸で囲まれた数字が、姉が妹におはじきをあげる前のおはじきの比です。
一方、線分の下の四角で囲まれた数字が、あげた後のおはじきの比です。
この線分図からわかるのは、丸で囲まれた比の5と、四角で囲まれた比の15が、同じ個数を表しているということです。
そこで、次のように、5と15を最小公倍数の15にそろえます。
すべての比が四角でそろったところで、比の1(9-8)に当たる個数が4つだわかります。したがって、今、妹がもっているおはじきは比の7なので、4×7=28(個)です。
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