連載 脳を育てる勉強法|ドクター吉田

笑う門には「合格通知」来たる!? 受験医学のカリスマ、ドクター吉田の脳を育てる勉強法(12)

2016年11月25日 中学受験ナビ 編集部

「受験生は、1日に1回でいいので、大笑いすると合格できる!」

私は、受験生を専門に診療する心療内科医ですが、入試が近づくと、毎年、こうしたアドバイスをしています。

「笑い」の知られざる効能

「気を引き締めなければならない受験生に、笑えなんて不見識だ」と思われたかもしれませんが、そんな古い先入観は今すぐ捨ててください。笑うことは、受験を突破する上で有利になる脳や身体への効果があることが、さまざまな研究で明らかになっているのです。

実際、私のクリニックでも、入試の直前まで笑うことを心がけていた受験生は、合格率が傑出して高いというデータが得られています。

笑うことが人体にもたらす効果については、アメリカのロマリンダ大学を中心に、多くの研究が行われ、驚くほど多くのメリットがあることが次々に実証されています。

受験生にとって最大のメリットは、受験勉強によるストレスを、すごく短い時間にリセットできるということです。長い時間のんびりとしていれば、やがてストレスは低下しますが、忙しい受験生にとって、それは無理。しかし、大笑いをしたら、わずか30秒ほどで、ストレスが大幅にリセットできます。

また、笑うことで記憶力が高まる、あるいは難問を粘り強く考えるための持久力が高まるなど、脳機能への望ましい効果を持つこともわかっています。

さらに、大笑いすれば白血球の活性が高まり、免疫力を強化してくれる働きがあることも、やはりロマリンダ大学の研究で明らかになりました。入学試験は、風邪やインフルエンザが流行する時期に行われるため、受験生が体調を維持するためにも、笑うことを実践していただきたいのです。

1日1回の大笑いが合格の近道!

おすすめは、漫才やコントを見て大笑いすることです。1ネタが1分から5分程度なので、忙しい受験生には気分転換に打って付けです。お笑い番組を録画しておき、勉強が終わった後に、毎晩、少しずつ見るのがおすすめです。

こうして寝る前に、勉強のストレスをしっかりリセットしておきましょう。特に試験の前日は、緊張感が高まって寝付けなくなる人も多いので、大笑いすることがとりわけ効果的です。

笑う門には「合格通知」来たる! ぜひ、実践してください。

※この記事は、「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです。


吉田たかよし(医学博士・心療内科医師)

灘中学、東京大学、国家公務員上級経済職試験、医師国家試験などの合格体験を元に、日本で初となる受験生専門の心療内科、本郷赤門前クリニックの院長を務める。カウンセリングと最新の磁気刺激治療を組み合わせ、「受験うつ」から早期回復を図るプログラムを開発。脳科学と医学を応用した受験指導にも取り組む。『今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ29』(文饗社)など著書60冊を上梓。

本郷赤門前クリニック
https://www.akamon-clinic.com/


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