連載 成績UPは国語力が9割

「声かけ」のOKフレーズ、NGフレーズ|成績UPは国語力が9割(5)

専門家・プロ
2015年9月03日 小川大介

こんにちは、小川大介です。ここまでの連載では、なぜ子どもの国語力を伸ばすことが重要なのか、そしてそれを伸ばすための「声かけ」とはどんなものなのかを説明してきました。

それでは具体的に、どんな「声かけ」をすればいいのでしょうか。今日は、子どもの国語力アップにつながる「声かけ」のOKフレーズと、逆に子どものやる気をダウンさせてしまうNGフレーズについて解説します。

国語力を伸ばすOKフレーズ

次に挙げるのは、OKフレーズのなかでもとくに押さえておきたい重要なもの。お子さんへの日常的な声かけや、勉強を教えるときの問いかけとして、どんどん使っていきましょう。

内容を問う問いかけ

「どんなことがあった?」「どんな内容だった?」「○○くんは何て言ったの?」

まずは学校でのできごとや、読んだ本のあらすじなど、お子さんが話す内容を肯定的に聞いてあげるのが基本です。そのうえで、内容や細部を思い出させる声かけをしましょう。

5W1Hをたずねる問いかけ

「誰が何をしたの?」「なぜ、そう思ったの?」

いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の5W1Hは、ものごとを正確に伝えるための基本要素。とくに主語=「誰が」をつかむ力が最も重要です。まずは、主語を意識させる問いかけを行いましょう。さらに、理由=「なぜ」を問うことは、ものごとを因果関係でとらえる思考の訓練になります。

アナザーアンサーを求める、提示する

「他にはどんなことがあった?」「あとは、こんな言いかたもあるよ」

アナザーアンサー(もう一つの答え)を求めることで、お子さんにもう一段深く考えさせるきっかけを与えます。また、親のほうからアナザーアンサーを提示するのも有効です。別の考え方やヒントを与えることで、お子さんの知識や思考力の幅を広げてあげるのです。

やる気をダウンさせるNGフレーズ

OKフレーズとは逆に、子どもの考える力を阻み、好奇心・向上心を削いで、学ぶ意欲を低下させてしまうNGフレーズもあります。こんな物言いはしないように気をつけましょう。

押しつける

「それはいいから、こっちをやりなさい」「答えは○○○でしょう」

切り捨てる

「どうして?って、そういうものなのよ」「そんなこと、お母さんも知らないわ」

「ダメ」と言う

「その答えじゃダメね」「ゲームばっかりしていちゃダメ!」

子どもの答えを否定する

「それは違うわよ」「そんなんじゃ、全然わからない」

以上、代表的なフレーズを挙げてきましたが、OKにせよ、NGにせよ、声かけするときの表情や口調によっては、NGにもなれば、OKになることもあります。

大前提となるのは「子どもの話をすべて聞いてあげる」「受け止めて、肯定してあげる」こと。言い回しの技術を実践する前に、その基本を忘れないようにしてください。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

小川大介
この記事の著者
小川大介 専門家・プロ

中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

おがわ だいすけ大手進学塾で看板講師として活躍した後、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。その後現職にも就任。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は5000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。著書に『頭のいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)『もう悩まない中学受験』(海拓舎出版)『1日3分!頭がよくなる子どもとの遊びかた』(大和書房)などがある。

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