国語力を伸ばす「声かけ」とは?|成績UPは国語力が9割(4)
こんにちは、小川大介です。前回までは、国語力の大切さについてさまざまな角度から解説してきました。いよいよ今回から、子どもたちの国語力を伸ばす「声かけ」についてお話しします。
Contents
「声かけ」とは?
「声かけ」は、私が創設した個別指導教室「SS-1」の学習指導で取り入れているもので、正式には「発問応答メソッド」といいます。
子どもが問題を解くかたわらに講師がついて、「適切な問いかけを」「適切な順番で」「適切なタイミングで」おこないます。
具体的には、国語なら問題文を一緒に読みながら「何について書かれた文章だった?」「とくに重要な言葉はどれだろう?」といった問いかけをすることで、子どもたちの気づく力、考える力、理解する力を引き出し、定着させることを目指しています。
「声かけ」は勉強中のシーンだけでなく、家庭での日常のシーンにも取り入れることができます。普段の生活や親子の会話の中で、お母さん、お父さんがお子さんへの声のかけかたをほんの少し工夫するだけで、お子さんの国語力をぐんぐん伸ばすことができるのです。
「声かけ」するときに心がけたいこと
「声かけ」をする際の心構えとして、次の7つのポイントを押さえておきましょう。
[1]笑顔
声をかけるときに笑顔、子どもからなんらかの反応が返ってきたときにも笑顔で。
[2]待つ
答えをすぐに返させようとするのではなく、子どもから返答があるまで待つ。
[3]楽しむ
子どもから返ってくる反応を楽しめるような「声かけ」をする。
[4]信頼する
子どもの中から出てくる考え、感じ取る力、判断を尊重して、信頼してあげる。
[5]観察する
子どもの状態や反応を観察して、適切なタイミングや言葉で「声かけ」をする。
[6]6秒ルール
子どもに小言を言いたくなったときは、心の中で「6秒」数えて冷静になる。
[7]ほめる
どんな小さなことでも、子どもの反応を認めて、ほめる「声かけ」をたくさんする。
また、声をかけるタイミングにも配慮が必要です。
「声かけ」をするとよいとき
- 子どもが自分から話したがっているとき
- 子どもが困っているとき、考えあぐねているとき
- 子どもがつまらなそうにしているとき
- 子どもがやる気になっているとき
- 子どもの五感(とくに視覚、聴覚)が刺激されているとき
「声かけ」をすべきでないとき
- 子どもが話しかけられるのを拒絶しているとき
- 落ち込んで、今は一人でいたいという状態のとき
- 子どもとの間に信頼関係ができていないとき
以上のような態度や接し方を心がけることが、親子のよりよいコミュニケーションのため、そして「声かけ」の効果を上げるため、非常に重要なのです。
次回からはより具体的に、「声かけ」の実践例をご紹介していきます。
※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです
【著書紹介】驚くほど国語力が伸びる!学力が上がる!小川式「声かけ」メソッド(宝島社)
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※記事の内容は執筆時点のものです
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