「声かけ」メソッド応用編|成績UPは国語力が9割(6)
こんにちは、小川大介です。前回の記事で解説した『「声かけ」のOKフレーズとNGフレーズ』、みなさんもう実践されているでしょうか?
さて今回は「声かけ」メソッドの応用編です。これからご紹介するポイントを押さえることで、さらに効果的な「声かけ」を行うことができます。
表情やジェスチャー、目線について
「声かけ」の効果をアップさせるには、言葉以外の要素も大切です。第4回ですでに解説した「笑顔」のほか、声のトーン、うなずきかた、身振り手振りなど、表情やジェスチャーも重要な役割を果たします。また、目線の動かしかたにも注意を払いましょう。
表情とジェスチャーは大げさに
「そうなんだ」「よかったね」など、共感の言葉とともに大げさな表情や手の動きをつけると、子どもは「この人とコミュニケーションをとっているんだ」という気持ちが強く実感でき、信頼関係の強化にもつながります。
目線は外しかたも重要
会話をするときは相手の目を見ることが基本ですが、実は「目線の外しかた」も重要です。お子さんが考えている間もじっと見つめていたら、話そうという気持ちを委縮させてしまいます。まず、話しはじめに目を合わせ、お子さんが考えているときには目線を外す。お子さんが伝えようとするときに、また目を合わせる。話の最後も必ず目を合わせて終わる。これで「あなたの話をちゃんと聞いているよ」というメッセージが伝わります。
学齢別「声かけ」のポイント
さらに、子どもの学齢によっても、留意すべきポイントがあります。
幼児期
この時期の子どもにとって重要なのは、とにかく笑顔で接することです。それにより、感じたこと、考えたことを、どんどん口に出して表現していいんだという安心感を与えます。
小学校低学年
言葉の力そのものがまだ充分に身についていない時期。子どもが口に出す言葉を、根気よく待ってあげることが大切です。待ったうえで、「こういう言いかたもあるよ」などと教えてあげると、思考が整理され言葉の数も増えていきます。
小学校中~高学年
この学齢では、言い回しにもっと適切な表現はないかどうかを考えさせてみます。「悲しいって、他にどんな言いかたを知ってる?」という聞きかたをして、子どもが自分の引き出しを開けるのを手伝ってあげるような「声かけ」をしましょう。
お母さん、お父さんの「声かけ」で、お子さんの可能性は無限に広がります。これまでにご紹介したメソッドを参考に、たくさんの「声かけ」をしていただきたいと思います。
次回からは、国語力を伸ばす生活習慣や勉強法について解説していきます。
※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです
【著書紹介】驚くほど国語力が伸びる!学力が上がる!小川式「声かけ」メソッド(宝島社)
■「成績UPは国語力が9割」バックナンバー
- 国語力を育むうえで重要なお父さんの役割|成績UPは国語力が9割(最終回)
- 国語力を育てる10の生活習慣|成績UPは国語力が9割(8)
- 国語力を伸ばす「3つの意識」|成績UPは国語力が9割(7)
- 「声かけ」メソッド応用編|成績UPは国語力が9割(6)
- 「声かけ」のOKフレーズ、NGフレーズ|成績UPは国語力が9割(5)
- 国語力を伸ばす「声かけ」とは?|成績UPは国語力が9割(4)
- 低下する現代っ子の国語力|成績UPは国語力が9割(3)
- 国語力が学力・コミュニケーション力のコアをつくる|成績UPは国語力が9割(2)
- 国語力とは何か|成績UPは国語力が9割(1)
※記事の内容は執筆時点のものです
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