連載 プロ家庭教師 西村則康先生が教える

プロ家庭教師 西村則康先生が教える「成績アップに大きくかかわる『聞く姿勢』の身に付け方」

専門家・プロ
2015年8月21日 中学受験ナビ 編集部

「塾に通ってもなかなか成績が上がらない……」「ちゃんと授業を理解しているのかしら?」など、お子さんの普段の様子に不安をお持ちの親御さんは多いのではないでしょうか。塾ソムリエでプロ家庭教師でもある西村先生に、お子さんの「聞く姿勢」の身に付け方について教えていただきました。

今、行っている作業を中断して先生の話を開けていますか?

例えば同じ塾に通い、同じ先生の授業を受けても、成績が上がるお子さんもいれば、そうでないお子さんもいらっしゃいます。学校の授業もそうですよね。もちろん、それまでの学習状況の違いなどさまざまな理由がありますが、子どもの能力ややる気の差ではない原因もあるはずです。

そのひとつが、「話を聞く姿勢」だと感じています。

お子さんは、先生が話を始めたら、今やっている作業を中断して先生の話をちゃんと聞けているでしょうか?

お子さんは、先生が話し始めているのにノートをとるのに一生懸命で、大切なことを聞き逃していないでしょうか?

話を聞く姿勢というのは習慣です。聞く姿勢が身に付いていないお子さんは、中学や高校に進学後も大事な解説が耳に入っていない可能性があります。さらには、社会人になってからも仕事の上で困ることが起こるかもしれません。

家庭教師ではまず、“聞く姿勢“を身に付けさせる

勉強の基本は、聞く姿勢にあります。家庭教師はお子さんと距離が近い分、話している内容をお子さんがきちんと聞いているか、理解しているかどうかがわかりやすいのも特長です。

家庭教師の指導では、重要な話の前に「さて!」といったワードを使ってお子さんの注意を引いたり、話を聞いていないと感じたら、「では、わかったことを説明してごらん」とお子さんの理解度を確認したりしています。

大切なのは、先生が解説している時は、書くことよりも聞くことを優先し、そちらに集中させることです。「話を開くべき時に関く」ために、たとえノートが不十分になったとしても、結果として理解度が高い方がお子さんの成績につながるからです。

また、そうして聞く姿勢が身に付いていくと、学校や塾などでも、先生が話し始めるまでにポイントを取捨選択してノートに書き留めるなど、子ども自身も工夫するようになってきます。

自宅でできる、聞く姿勢の身に付け方

実は、授業を聞く姿勢も、子どもが親の話を開く姿勢も同じことなんです。ですからお母様には、「どちらかが話し始めたら、自分のやっていることをストップして、相手の顔を見て聞くようにしよう」と、お子様と一緒に普段から練習することをおすすめします。

夕食の準備でいそがしくされていても、お子さんが話し始めたら、パッと手を止めて、お子さんの顔を見てあげてほしいのです。聞く姿勢が家庭の中で身に付けば、学校でも塾でも、社会に出てもその習慣は崩れないはずです。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです

※記事の内容は執筆時点のものです

西村則康
西村則康 専門家・プロ

プロ家庭教師集団「名門指導会」代表
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

にしむら のりやす日本初の「塾ソムリエ」としても活躍中。40年以上中学・高校受験指導一筋に行う。コーチングの手法を取り入れ、親を巻き込んで子供が心底やる気になる付加価値の高い指導が評判。暗記や作業だけの無味乾燥な受験学習では効果が上がらないという信念から「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。また、学習指導だけでなく、受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーション術もアドバイスする。「中学受験は日常生活を犠牲にしてまで行うものではない」「主役は塾の先生や家庭教師ではなく、お子さんとご家庭だ」という「生活の延長線上の受験」を理想に掲げている。著書に『中学受験は親が9割』(青春出版社)、『中学受験基本のキ! (日経DUALの本)』(日経BP社)など、20冊を超える。

西村則康公式サイト http://www.nishimuranoriyasu.com/
名門指導会 https://www.meimon.jp/
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」 https://www.e-juken.jp/

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