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感想文の書き方がわからない? スラスラ書くためのコツは感想を書かないこと

2018年9月26日 みみずく

小学生は、運動会や遠足の後に感想文を書いたり、夏休みの宿題として読書感想文を提出したりします。しかし、この感想文が曲者で、子供はなかなか書けません。保護者も何をどう教えればいいのかわからず……。そんな感想文をスラスラ書くためのコツを紹介します。

感想文で感想を書くのをやめよう

感想文というと、「感想をたくさん書かなければいけない」と思っていませんか? しかし、この考えが、感想文を書けない原因になっていることがほとんどです。感想を書くのをやめることで感想文を書けるようになります。

事実をていねいに詳しく書こう

感想文で大切なのは、「楽しかった」「悲しかった」など、一言で終わる感想ではありません。その感想を持つきっかけとなった事実をていねいに詳しく書くことが求められます。

たとえば、「運動会が楽しかった」という感想文なら、「運動会の何が楽しかったのか?」を書きます。リレーで1位になった、騎馬戦でライバルの帽子を取った、クラス全体で団結して応援したなど、楽しかった出来事はいくつか思い浮かぶでしょう。その中から特に楽しかった出来事を一つ選び、詳しく書くといいでしょう。

リレーであれば、バトンの受け渡し、前を走っていた人を追い抜いた瞬間、走り終わった後の感覚などを詳しく書いていけば、あっという間に字数が埋まります。

感情表現を別の言葉に書きかえよう

「楽しかった」「悲しかった」などの感情表現を別の言葉に書きかえるのも効果的です。「楽しい」を「ワクワクする」「胸が躍る」などに書きかえるだけでなく、「クラス全員の応援が聞こえてきて、走っているときの苦しさがあっという間に消えてしまった」といった、事実に即した表現に書きかえると、楽しさが具体的に伝わるすばらしい感想文になります。字数も増えて、「感想文が書けない」から解放されます。

読書感想文であらすじを書くのをやめよう

読書感想文は、400字詰め原稿用紙3~5枚もあるため、普段書いている感想文以上に書きづらいものです。そのため、多くの子供は、本のあらすじをたくさん書いて字数稼ぎをします。しかし、あらすじばかりの読書感想文は、やはり印象が悪くなります。あらすじではなく、文章の分析と自分の体験談をメインにすると書きやすくなります。

文章を分析する過程を書こう

文章の分析は、入試問題の国語で設問に答えるのに近い感覚です。たとえば、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」で、ジョバンニが「ほんとうのさいわいはいったいなんだろう」と言います。この「ほんとうのさいわい」を、さそり座の話やカムパネルラの死などから解釈するわけです。

「何となくこう思う」とするのではなく、「文章のここにこう書いてあるから、このように解釈できる」と論理的に詰める作業をして、その過程を書きます。文章のあらすじを書くにしても、この解釈に必要な範囲で取捨選択することになるので、無駄がなくなります。

自分の体験談を盛り込もう

読書感想文では、自分自身の体験談を盛り込むとオリジナリティーが出ます。宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読んで、「ほんとうのさいわい」が「自分を犠牲にして他人のために行動すること」と解釈したとします。そうしたら、これに近い体験談を書くことになります。

具体的には、引っ越す親友に自分の大切なものをプレゼントした、チームが勝ち進むためにあえて自分はプレイに参加しなかったなど、例はいくらでも思いつくでしょう。これらの体験談について詳しく書いていけば、字数も膨らみますし、説得力のある読書感想文になります。

子供の手が自然と動くように保護者がサポートしよう

感想文の書き方は、学校でも塾でも習う機会がありません。原稿用紙を渡されて、「思ったことを自由に書きましょう」と言われるのがほとんどでしょう。だから、子供たちが感想文を書けずに苦しむことになるのです。

逆に、何を書けばいいのかがわかれば、子供の手は自然と動き出します。そうなるように、保護者がサポートしてみてはいかがでしょうか?

※記事の内容は執筆時点のものです

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