中学受験理科は生物・地学・化学・物理の4分野! それぞれのつまずきポイントを解説
中学受験理科は、生物・地学・化学・物理の4分野にわたります。この分類には、次の学習内容が含まれています。
生物 | 植物、動物、人体、進化 |
地学 | 太陽、月、星、天気、川、地層と岩石、環境問題 |
化学 | 水溶液、気体、物の燃え方、状態変化 |
物理 | 力とばね、てこ・滑車・輪軸、ふりこ、電気、磁石、音と光、熱 |
中学受験理科の4分野は、中学や高校の理科とも対応しています。ただし、中学理科よりも難しい学習内容もあります。今回は、各分野で中学受験生がつまずきやすいポイントについて解説します。
Contents
生物分野のつまずきポイントは身近な動植物と対照実験
生物分野は知識の暗記がメインなので、中学受験生にとっては比較的とっつきやすい分野です。ただし、動植物の名前や分類、臓器・消化酵素などの名称など、中学理科よりも暗記量が多いため、暗記を苦手とする受験生からは敬遠されます。
学校によっては、野菜を食べる部分によって分類したり、季節の動植物名を答えさせたりと、常識クイズのような出題も見られます。日ごろから身近な食べ物や生き物に目を向け、こまめに図鑑をチェックしていれば、丸暗記に陥らず楽しく覚えられるでしょう。
生物分野で計算問題はあまり出題されません。その代わり、複数の実験結果を比較する対照実験の問題が頻出です。対照実験については、発芽の観察など、小学校でも学習します。「どの条件が同じで、どの条件が違うのか?」を意識して言葉にしていくことが大切です。
地学分野のつまずきポイントは天体の動き
地学分野では、多くの受験生が天体の動きを苦手とします。地球の自転と公転による太陽と星座の見かけの動き、また月の公転による満ち欠けが難しく感じられるからです。
これらの学習内容で最も大切なのは、方角を正確に把握することです。上が北で固定されている地図とは違って、さまざまな場所や向きで瞬時に東西南北を判断する必要があります。
図に方角を書き込めるようになれば、天体の動きへの苦手意識も解消されるでしょう。
南中高度や南中時刻、星座が観測できる位置や日時を計算する問題では、地球の自転や公転と計算方法とを結び付けられれば難しくありません。
また、「9月25日3時10分の6時間25分前は……」といったように、24時制で時刻計算できる必要もあります。
化学分野のつまずきポイントは気体や液体の知識と計算問題
化学分野では、なじみのない気体や液体がいくつも登場します。塩素や塩化水素、塩酸などは名前まで似ているから混乱しがちです。「塩素はプールの臭い」のように、身近なところに利用されている気体や液体をまずは覚えてしまいましょう。
それ以外の気体や液体については、ネット上の実験動画や理科の図説などで写真を確認して、色などのイメージと一緒に覚えると忘れにくくなります。
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