【中小規模の塾選び】入塾前に保護者が確認すべきポイントとは?
ひと口に塾といっても、大手から中小までその規模や種類はさまざま。子供に合った塾を選べるかどうかは合否に大きく影響します。大手塾は情報が多く判断材料が揃いやすいですが、中小規模の塾は口コミや、説明会・体験会などで得られる情報に頼らざるを得ません。
中小規模の塾を選ぶ際、とくに大切なのが説明会・体験会での面談や相談です。内情を知るための貴重な機会なので、気になる点は遠慮なく質問しましょう。入塾を決める前に、最低限おさえておきたい情報をお伝えします。
入塾前に聞いておきたい情報
塾の内情を知るために次の点を確認します。
合格実績
合格実績は塾の営業に欠かせないもので、多くの塾がこぞって華々しい実績をアピールします。しかし、親御さんが確認すべき実績は以下のような点です。
・有名校を受験した生徒は何人いて、そのうち何人が合格したのか
・有名校以外で、どんな学校に合格したか
・すべて落ちてしまった生徒はいたか
・昨年以外の実績はどうだったのか
一部の合格者の存在で塾全体の質が担保されるわけではないので、できるだけ多くの情報を引き出し、実情を把握するよう努めましょう。
クラスの人数と同学年の生徒数
中小規模の塾の場合、入塾したら同学年の生徒がほかにいなかったという事態もありえます。じっくり指導してもらえて、メリットになりうるかもしれませんが、一方で競争意識が生まれないデメリットもあります。子供の特性にもよるため、一概によしあしは言えませんが、「想像と違った……」とならないように事前確認が必要です。
個別指導の有無と費用の総額
塾のなかには集団授業に加え、個別指導も行っている塾があります。集団授業のみで入塾したのに、いざ入塾したら、生徒の多くが集団授業と個別指導の両方を受けている……ということがあります。
ほかの生徒に合わせて個別指導を受ける必要性はありませんが、個別指導をとらなければ授業についていけないカリキュラムが組まれている可能性もあるので注意が必要です。
個別指導は集団授業より割高な設定で、両方受ければその分費用は跳ね上がります。個別指導の有無と、その利用実態は確認しておけるとよいでしょう。
また、季節講習や夏期合宿などをはじめ、オプション費用についても把握しておきましょう。年間の総額はどのぐらいの費用がかかるのか、現実的なラインで想定しておきたいものです。
塾長以外の講師陣
すべての塾講師について事前に把握するのは難しいですが、授業をしている様子が見られれば、そこから得られる情報もあるでしょう。できれば入塾前に授業見学をして、塾講師の質を確かめてください。
また、常勤講師の人数も確認しておいたほうがよいでしょう。中小規模の塾では、塾長以外全員がアルバイトということもあります。アルバイトは出勤時間がばらばらですから、生徒や受験、進学に関する情報共有が難しく、統一された方針に基づく指導というよりは、個人の力量に頼りがちになる傾向があります。
入塾前に入念に質問を
中小規模の塾の利点は、生徒ひとりひとりをしっかり見られるところです。だからこそ、その利点が上手く機能する環境が整っているかどうかを見極めなければなりません。情報が少ないぶん、積極的に質問して塾の実態を把握しましょう。
こんな質問は失礼かも……と遠慮する必要はありません。もし質問して怒られるような塾ならば、塾選びの候補から外れます。あとから不安にならないように、入塾前に情報を聞き出しましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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