中学受験ノウハウ 勉強法

中学受験は暗記カードで差をつけよう! ポイントは「字をナナメに書く」?

2018年10月04日 水野若葉

教育方法が変わり、思考力が重視される時代になったとはいっても、基礎となる知識がなければ考えることはできません。基礎知識をつけるうえで活用したいのが暗記カード。手軽に持ち歩くことができる、受験生必須のアイテムです。今回はそんな暗記カードを作る際の工夫や注意したいこと、どんな時間を利用して覚えるべきかをまとめました。

効果的な暗記カードの作り方

「オモテに単語、ウラに意味を書く」だけが暗記カードだと思っていませんか?この項目ではまず、暗記カードの効果的な作り方をおさらいします。ポイントは3つ。「使いやすいカードを選ぶ」「例文も一緒に書く」「文字に変化をつけて書く」です。

紙が大きく、めくりやすいカードを選ぶ

「ここがちょっと使いにくいけど、まあいいか」と思って買ったものの、結局あまり使わなくなってしまった……という経験はないでしょうか。なんとなく使いにくいアイテムは、自然と触らなくなっていきます。急場しのぎならともかく、暗記カードはこれから長く付き合っていくアイテム。少しでも「使いにくいな」と感じたら、より自分に合ったものを探すほうがベターです。

特に気をつけておきたいのは、紙のサイズです。小さめサイズは持ち運びにも便利ですが、2枚まとめてめくれてしまうなど細かなストレスがたまりやすいものです。多少かさばっても、大きめサイズを大胆にめくるほうが気持ちよく使えるでしょう。

例文も一緒に書く

例えば国語でことわざ・慣用句・熟語などを覚えるときには、覚えたいことわざ・慣用句・熟語だけを書くのではなく、裏面に例文を書いておくのがおすすめです。

具体的には、カードのおもて面に「のどから手が出る」と書き、裏面には「欲しくてたまらないこと」という意味の解答に加えて「新しい時計がのどから手が出るほど欲しい」と書いておくイメージ。文脈も一緒に覚えることで、実際の文章に出てきたとき、パッと意味を思い出しやすくなります。

理科や社会なら、簡単なイラストや図を添えるのもいいでしょう。ただ、書きすぎるとゴチャゴチャするので、あくまでシンプルに書けるものにとどめるようにしましょう。

色をつけたり、ナナメに書いたり、変化をつける

黒と赤だけで書くと、辞書を読んでいるような状態になってなかなか覚えられません。単調な情報は頭に入りにくいものです。

少し変わった方法ですが、文字をナナメに書いてみたり、いろいろなカラーペンを使ってみたりして変化を加えましょう。頭が「おっ?」となり、注意して読むようになるので効果的です。

何度か繰り返して見ていると「『七転八倒』か、確かピンクで書いてあったような……」と映像が思い浮かぶようになるでしょう。作るときに時間がかかってしまうのが難点ですが、ひと手間加えてみてください。

暗記カードを作るときの注意点

暗記カードの作り方をおさえたうえで、作るときにやってしまいがちなミスを確認してみましょう。気をつけたいのは「情報を詰め込みすぎない」「カードを少しずつ入れ替える」「スマホアプリの利用」の3点。見やすいこと、変化をつけること、気が散らないことが重要です。

情報を詰め込みすぎない

先ほど述べた「例文も一緒に書く」とは矛盾するようですが、あまりだらだらと文章で説明してしまうと、教科書を読んでいるのと変わらなくなります。暗記カードの良さは、一問一答式で答えられるシンプルさ。こまごまと書くのではなく、パパッと答えられる短文・単語で書くように注意してください。

特に気をつけたいのは、理科の実験など。細かいようですが、「二酸化マンガンに過酸化水素を加えると?」ではなく、「二酸化マンガン+過酸化水素=?」と簡略化して書くのがおすすめです。

カードは少しずつ入れ替える

知らない土地の景色より、家の近くの景色のほうが意外と記憶に残らないものです。人間はいったん慣れてしまうと、細かい部分を記憶しなくなります。

これは暗記カードでも同じ。いつも同じカード、いつも同じ順番だと飽きてしまい、効果が薄れてしまいます。

完全に覚えたカードは外す、順番を入れ替える、新しいカードを足す、教科を混ぜてしまうなど、常に変化があるように工夫しましょう。

スマホアプリの利用は慎重に

最近はスマホにも、暗記のための便利なアプリがたくさんあります。紙の暗記カードでは実現できない機能もたくさんあり、魅力的な道具ではあります。

しかし、スマホは受験生にとってリスクの高いツールです。勉強中にゲームをしてしまったり、SNSを見てしまったりすると元も子もありません。

スマホのアプリを使わせたいときは、もう使わなくなった古いスマホや、格安のスマホに目的のアプリだけを入れて渡すなど、しっかりと工夫しましょう。

この時間を利用して覚えよう

暗記カードを作り終わったら、さっそく活用してみましょう。そうはいっても、限られた受験期の時間は効率的に使いたいものです。この項目では最後に、暗記におすすめな時間帯・楽しく覚えるコツをご提案します。

ポイントは「通学時間」「集中力が落ちる時間」などの隙間時間を使うこと、「友達や家族と一緒に覚える」など、ゲーム感覚で取り組むことです。

通学時間

大前提として、「暗記のために時間を取る」のは避けましょう。まとまった時間が取れるのであれば、問題集を解くなど、より複雑な勉強をするほうが良いからです。暗記は空き時間に少しずつ進めるのがおすすめです。

代表的な空き時間は、通学・通塾の時間。電車や車の中でパラパラとめくっているだけでも、少しずつ頭に入っていきます。

集中力が落ちる時間

同じく活用したいのが、集中力が落ちやすい時間。問題をしっかり解くほどには集中できない時間帯を有効活用しましょう。具体的には、食後すぐや寝る前の10分〜30分などがおすすめです。

暗記は繰り返しが大事です。一回で完全に覚えようとする必要はありません。「カードを一周してから寝る」など、日常で習慣化しておくと良いでしょう。

友達や家族と一緒に

暗記カードは一問一答式で答えられるため、ゲーム風に活用するのもおすすめです。「葉っぱで光合成をする部分は?」「葉緑体!」というように、家族や友達と早押しクイズ風に遊びながら覚えるのも良いでしょう。

最近はゲームを学習に取り入れる教育方法もメジャーになってきました。受験勉強は長い戦いですから、ゲーム要素も取り入れながら楽しく覚えていきましょう。

おわりに

今回は、暗記カードの作り方・活用方法についてまとめました。全体を通して注意したいのは、人間は「飽き」に弱いこと。文字やカードの順番、答え方など、少しずつ工夫して飽きがこないように注意しましょう。暗記は受験勉強の基礎です。地道な努力は、きっと結果に反映されるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

過去、学習塾の個別講師として、関西の最難関校(灘、甲陽、神戸女学院、四天王寺)志望者の指導にあたる。一方で、学校内容の補習や不登校の生徒の指導も行う。保護者相談も担当し、リアルな生徒・保護者の声と向き合った経験を生かして現在は教育ライターに。