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最近読んだ本を面接で聞かれたらどうする? 質問に上手く答えるための4つのポイント

2018年10月22日 みみずく

中学入試の面接では、「最近読んだ本は何ですか?」と質問されることがあります。今回は、この質問に上手く答えるためのポイントと面接本番までに取り組むべきことを紹介します。

面接で最近読んだ本について質問する理由

そもそも面接で最近読んだ本について質問するのはなぜでしょうか?

考えられる理由はいくつかあります。まずは、読書習慣があるかどうかを確認するためです。次に、説明力があるかどうかを確認するためです。そして、考え方に偏りがないかどうかを確認するためです。

こうした学校側の事情を理解できれば、質問に対して何をどう答えればいいのかも見えてくるでしょう。

質問に上手く答えるための4つのポイント

面接で受験生が自分の考えを正確に伝え、面接官に好印象を与えるための方法があります。最近読んだ本について答える場合について、太宰治「走れメロス」を例として、大切な4つのポイントを紹介します。

あらすじは感動の中心をメインにする

本の内容を聞かれたら、あらすじをダラダラ話さないようにしましょう。たとえば、「メロスは、人を信じられない王が許せなかったので、王を殺そうと城に忍び込んだけれども捕まって…」と、最初から最後まで説明しようとしてはいけません。

あらすじは、短く簡潔に、40字程度に収まるくらいにまとめて話します。その際、感動の中心が伝わるように話すのがコツです。メロスとセリヌンティウスとの友情が感動の中心ならば、「メロスが親友セリヌンティウスとの友情に応えるため、誘惑や困難を振り切って走り抜いた話です」と言えるでしょう。

「おもしろかった」「悲しかった」で終わらせない

感想を聞かれたら、「おもしろかった」「悲しかった」などの直接的な感情表現をできるだけ使わないようにします。面接官に考えが伝わらないだけでなく、幼稚な印象を与えるからです。

「メロスとセリヌンティウスが抱き合うシーンに感動しました」ではなく、「メロスとセリヌンティウスが抱き合うシーンで、自分も親友のことを思い出して、つい涙が出てしまいました」などと具体的に答えると印象的になります。

本から得られた学びを実体験と結び付けて説明する

感想の中には、本から得られた学びを盛り込みたいところです。「走れメロス」を読んで友情の大切さを実感したのなら、それがリアルな友達関係にどう影響したかについて、例を挙げて説明します。

「僕は以前、親友と大ゲンカしました。でも、『走れメロス』を読んだ後、友情を信じてみようという気持ちになって、親友に謝りました。このことがきっかけで、親友との仲はさらに深まりました」といったエピソードは、面接官の心にも響くはずです。

極端な考え方や政治的・宗教的な話題は言わない

極端な考えは言わない方が賢明です。「『走れメロス』に描かれる友情は嘘だと思います」「王を殺そうとしたメロスは頭が悪いです」など、面接官が不快になる意見は控えます。

同様に、政治的・宗教的な話題にも触れない方がいいでしょう。「●●国の政治は、人間を信じない王の政治とそっくりです」など、批判的な意見は特に注意が必要です。

面接本番までに取り組むべき2つのこと

最近読んだ本について質問されることを想定して、面接本番までに取り組むべき2つのことを紹介します。

複数の本のあらすじや感想をまとめておこう

普段から読書をしているなら、読んだことのある本の中から、面接で答える本を選びます。読書習慣がないなら、宮沢賢治や芥川龍之介などの短編小説を読んでおきます。本を1冊しか紹介できないと、「他に読んだ本はありますか?」という質問で詰まってしまいます。複数の本を読んでおくと安心です。

読んだ本について子供と保護者で話し合おう

読んだ本について、おもしろかったところや共感したところなどを子供と保護者が話し合うことをお勧めします。子供が読書をしていたら、保護者が「何の本を読んでいるの?」「どんな内容なの?」と声をかけます。その際、子供が「よくわかんない」と答えても、保護者は詰問したり意見を押し付けたりしないのが大切です。「そうなんだ。じゃあ、一緒に考えてみようか?」と、子供に寄り添う姿勢が保護者には求められます。

面接をきっかけに読書について考えよう

読書習慣のある受験生でも、読んだ本の内容について深く考える機会はあまりないでしょう。しかし、面接で必要となれば、深く考えざるを得ません。面接は、本と向き合い、読書について見直すチャンスです。しっかり準備をして本番に臨みましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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