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代表的な活動はプログラミング!「STEM教育」って何?

2018年11月07日 花里京子

2020年から、小学校ではプログラミングが必修になることをご存知ですか? いまの子供たちが仕事に就くころ、ほとんどの仕事はAIにとって変わられるのではないかという懸念があるほど、世界の技術は進化しています。そうしたなかで打ち出されたのが「STEM(ステム)教育」です。

STEM(ステム)教育とは

STEM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を略したもので、簡単にいうと「理数教育」ということになります。

STEM教育は、1990年代のアメリカで提唱され、オバマ前大統領もその必要性を強く説いたことから有名になりました。

しかし、日本でその必要性が叫ばれたのは、つい最近のことです。2016年、経済産業省と文部科学省が共同で「理工系人材育成に関する産学間円卓会議」を開催。産学協同で理数教育を推進し、日本の競争力を高めようとしていることも注目される理由のひとつです。

育てたい生徒像

科学技術の発展に伴い、STEM的思考が重要視されました。STEM的思考とは、論理的思考能力や問題解決能力にもつながるものをいいます。

プログラミングの必修化は、「プログラマーの育成」と思われがちですが、「プログラミング的思考」の育成にあります。つまり、「どうプログラミングしたら動くのか」という論理的思考を身につけることであり、将来的にはこのような思考をもってAIなどを操る側の人間を育てたいというねらいがあります。

国内外の取り組み

海外では早くからその必要性について提唱されてきたSTEM教育ですが、日本での取り組みはまだ始まったばかりです。

海外での取り組み

イギリスでは各国のどこよりも早く、2014年にプログラミングが必修化されました。シンガポールやインドなど、アジアでも日本より早い時期から積極的に行われています。

国内での取り組み

国内では、ここ1〜2年で関連団体が積極的に活動を開始しています。埼玉大学にはSTEM教育センターという組織があり、ロボット技術やプログラミングを取り入れたものづくり教育を実施、「サッカーロボ」や「宇宙エレベーター」など子供たちが体験できるプログラムを開催しています。

日本STEM学会では、大学の先生などが集まり、STEM教育についてのシンポジウムを開催。2018年10月に第1回の学会が開催されました。

一般社団法人STEM教育協会とSTEM QUESTは、プログラミング教室などを開催し、楽しみながらSTEM教育に触れる機会をつくっています。

また、民間でもプログラミングを体験する企画を行う企業が増えています。いずれにせよ、STEM教育はまだ注目されはじめたばかり。今後の取り組みにも注目しましょう。

STEM教育とプログラミング

日本で現在行われようとしているSTEM教育で代表的な活動はプログラミングです。

ある私立小学校ではプログラミングの必修を前に、「プログラミング的思考」の授業を実施していました。その小学校では、「ものの動かし方」に焦点を当て、「どうしたら動かせるのか」という授業を行い、絵や図で表したそうです。

保護者世代が小・中学生だったころは「プログラミング」という授業は当然ありませんでした。ですから、「わが子に教えることができない」「聞かれてもわからない」と思われている方が多いかもしれません。しかし、プログラミングはパソコンと向き合うだけではありません。論理的思考力こそプログラミングの基礎なのです。

中高一貫校での具体例

ある女子校では、エンジニアになった卒業生が後輩たちを指導していました。生徒たちにとって、プログラミングは当然初体験。最初は緊張していましたが、数字を入れると図形や色が変わるソフトを使い、図形の変化を楽しんでいました。

このプログラムはキャリア教育の一環でもあり、プログラマーやエンジニアに興味関心がある生徒が参加しています。

STEM教育では「リケジョ(理系女子)」の増加にも期待を寄せていますから、今後、他校でもこのようなプログラムが増えていくことでしょう。

おわりに

プログラミングの必修化に伴い、日本でもSTEM教育という言葉が注目されています。しかし、考えてみれば、「科学」「技術」「工学」「数学」はものづくり日本の原点です。子供は難しいことを考えずにプログラミングやプログラミング的思考に取り組むことができると思います。

※記事の内容は執筆時点のものです

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