中学受験ノウハウ 志望校選び

私立中学の偏差値一覧(ランキング)を確認する方法と注意点

2018年12月07日 あっぷー

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中学受験を考えるにあたって、何にせよ必要になる情報が「偏差値」です。実力を測るのはもちろん、志望校・受験校を検討するに必須の情報です。中学入試における偏差値を確認するにはどのような方法があるでしょうか。今回は中学受験を考えるうえで知っておきたい、偏差値ランキングの種類と確認方法を解説します。

私立中学の偏差値一覧(ランキング)と種類

私立中学の偏差値ランキングは、大手進学塾等が開催する模試のデータがもとになっています。首都圏では「四谷大塚」「日能研」「サピックス」の偏差値ランキングが有名です。

四谷大塚の偏差値一覧

四谷大塚の偏差値は公式サイトで公開されています。四谷大塚が実施している全国模試(合不合判定)で出た偏差値ランキングが毎回公開されており、誰でも閲覧可能です。

日能研の偏差値一覧

日能研の偏差値ランキングも公式サイトから閲覧可能です。日能研の偏差値ランキングは、合判テストの結果がもとになっていて、毎年6月から毎月公開されます。日能研の偏差値ランキングは、「R4一覧」という名称で、このRはレンジ(Range)のRです。R4が80%合格率、R3が50%、R2が30%を意味します。つまり、日能研が公開されているR4偏差値表は80%合格可能性の偏差値になります。

サピックスの偏差値一覧

サピックスは、合格力判定サピックスオープンの偏差値ランキングを公開しています。ただしサピックスの偏差値表を閲覧するのには、サピックスオープンを受験するかマイページ登録する必要があります。マイページ登録はサピックスに通塾していなくても(過去にサピックスオープンを受験していなくても)可能です。

首都圏模試の偏差値一覧

首都圏模試も予想偏差値を公開しており、誰でも閲覧可能です。

私立中学の偏差値一覧(ランキング)を確認する際の注意点

このように簡単に私立中学の偏差値ランキングは確認できますが、閲覧のときに注意すべき点が2つあります。

まずひとつ目は、各偏差値は、模試の結果に基づいた内容のため、発表元によって数値が異なる点です。例えば、開成中学校の場合、次のような偏差値になっています。

・四谷大塚80偏差値(71)
・日能研R4(71)
・サピックス(66)
・首都圏模試(78)

数値に差が出るのは、各模試を受ける子供たちの実力差が原因です。一般的に、サピックスの偏差値は、四谷大塚や日能研よりも5~10程度偏差値が低く出るといわれています。

また首都圏模試の場合、受験者の母数が少なく、問題もやさしめなので、四谷大塚や日能研よりも5~10程度偏差値が高くなる傾向にあります。

もう一点注意すべき点は、私立中学の偏差値ランキングは男女別であることです。

模試自体は男女一緒の試験ですが、偏差値や順位は完全に男女別です。

例えば、四谷大塚の組分けテスト(5週に1度あるクラス分けテスト。偏差値や順位なども出る)は男女混合の偏差値です。

ですが、実際の入試で参考にする偏差値ランキングは男女別偏差値。男女混合偏差値と男女別の偏差値では、結果に差が出る場合が多いので注意が必要です。

まとめ

私立中学の偏差値ランキングは各大手進学塾の公式サイトで簡単に閲覧可能です。

ただし、四谷大塚模試を受けている子の偏差値を、サピックスの偏差値にそのまま当てはめることはできません。子供の立ち位置を測る際は気をつけて読む必要があります。

また、各模試によって各学校のランキングに差がある場合があるので、そういった事柄も念頭に置いた情報収集が必要です。

※記事の内容は執筆時点のものです

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