連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

思考力や記述力が求められる時代に、暗記って必要なの?|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2018年12月20日 石渡真由美

近年、中学受験では思考力を問う問題が多く出題されています。2020年度から始まる大学入試改革においても、思考力重視に変わるといわれているので、今後さらにこの傾向は高まっていくことでしょう。

すると、こう言う人達がいます。「これからの時代は思考力を伸ばすことが大事。従来のパターン学習はやめるべきだ!」

中学受験の弊害はパターン学習と言うけれど

この言葉からは、「パターン学習」=「悪いこと」というニュアンスが含まれているように感じます。確かにパターン学習は、やり方を間違えてしまうと弊害になります。

例えば受験算数には、特殊算と呼ばれる文章題が出題されます。特殊算には「旅人算」とか「つるかめ算」といった中学受験特有の問題を扱いますが、それらには一定の解法があり、その式に当てはめれば答えを出すことができます。

しかし、それはあくまでも基礎レベルまでの話で、入試レベルの応用問題を扱うようになると、


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宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。