「俯瞰力」の意味を知っていますか? 受験生の視野を広げるためにすべきこと5選
ビジネスの世界では、「俯瞰力」という言葉をしばしば耳にします。論者によってさまざまな意味で語られますが、概ね共通している内容もあります。そして、その共通内容は、ビジネスだけでなく、中学受験の勉強でも役立ちます。
今回は俯瞰力のエッセンスを紹介し、中学受験の勉強にどう生かすかを考えます。
Contents
「俯瞰力」の意味を理解しよう
「俯瞰(ふかん)」とは、高いところから見下ろすことで、全体を広く見渡す意味で使われることもあります。同義語に「鳥瞰(ちょうかん)」がある通り、鳥が空から地上を見下ろすイメージがわかりやすいでしょう。
俯瞰は客観と似ていますが、違いがあります。客観は、自分ではない第三者の視点で物事を観察することです。たとえば、「自分の勉強している姿を親や先生が見たらどう思うかな?」が考えるのは客観です。
一方、俯瞰は、自分も第三者も含めた全体を見ることなので、第三者の視点というよりも神様の視点に近いといえます。「勉強している自分、サポートをしてくれる親、そして、教えてくれる先生のそれぞれがどう関係しているのかな?」と考えるのが俯瞰です。
視野を広げるためにすべきこと5選
全体を広く見渡す「俯瞰力」は大人のものの見方です。中学受験生が俯瞰力を身に付ければ、幼さから脱却できて、受験でも有利になります。まずは、保護者がサポートしながら、受験に関係することを子供に俯瞰させてみましょう。
(1)自分自身を俯瞰する
自分の気持ちや行動を正確に捉えるのは、案外難しいものです。そこで、まずは状況などを紙に書き出してみます。たとえば、子供の成績が下がり続けているとき、保護者は子供に「どうして成績が下がっていると思う?思いつくままに書いてみて」と促します。子供が「勉強時間が足りない」「算数がわからない」などと書いたら成功です。問題点を言語化する過程で、子供は自分の勉強全体を見直します。また、書き出した情報は、親子で具体的に対策を考えるきっかけになります。
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