中学受験ノウハウ 連載 親子で疲弊しない「ノビノビ中学受験」

2022年中堅校入試を振り返る【1】―― 親子で疲弊しない「ノビノビ中学受験」

専門家・プロ
2022年3月22日 やまかわ

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中学受験と聞くと、難関校を目指す受験がどうしてもイメージされます。しかし、そうではない、あるいはそのやり方に疑問をもつご家庭は少なくないでしょう。この連載では、『ゆる中学受験 ハッピーな合格を親子で目指す』の著者である亀山卓郎先生に、親子で疲弊しない中学受験をテーマにさまざまなお話を伺います。

2022年の中学入試は、例年とは違った厳しさがありました。全体的な傾向としては、多くの家庭が安全志向に走ったことが挙げられます。結果として難関校志望の子たちが中堅校を受験するケースが増え、もとから中堅校志望だった子たちは合格を勝ち取るのに苦労しました。

「安全志向」に走る家庭が増えた理由

多くの家庭が安全志向に走った理由として挙げられるのが、準備が十分にできなかったことによる不安です。コロナ禍により落ち着いて勉強に臨めなかったこともあり、「合格を堅実に狙おう」といった意識が働いた家庭が増えたのでしょう。

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亀山卓郎

亀山卓郎

  • 専門家・プロ

かめやま たくろう|明治学院高等学校、成城大学卒業。大手塾・個人塾などで教務経験を積んだ後、2007年に転居のため千葉県及び江戸川区の塾を閉鎖し、台東区上野桜木で「進学個別桜学舎」をスタート。首都圏模試の偏差値で60を切る学校への指導を専門に「親子で疲弊しないノビノビ受験」を提唱している。第一薬科大学付属高校上野桜木学習センター長。YouTube「下町塾長会議」構成員。著書「ゆる中学受験ハッピーな合格を親子で目指す」(現代書林)、「めんどうな中学生(わが子)を上手に育てる教科書」(ブックトリップ)、構成・問題監修「LIZ LISA Study Series中1/中2」、監修「おっぱっぴー小学校算数ドリル」(KADOKAWA)

やまかわ

  • この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。