連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

勉強習慣・生活習慣#6 現実的でない約束を子どもとしない|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年7月17日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

「塾をやめさせる」「うちに入れない」など、現実的でない約束はしない

― Point ―

子どもは「破ってもOKなんだ」と思い込んでしまう

「宿題をしないなら塾をやめさせる」
「成績が下がったらサッカーをやめさせる」
「次、言うことをきかなかったら外に出す」

腹が立つと、つい言ってしまいますよね。でも実際のところ、宿題をしなくても、子どもが泣いて謝れば塾をやめさせることはしませんし、成績が下がっても、子どもが「がんばる」と約束したらサッカーもやめさせたりもしません。

本当に家から閉め出して一晩過ごしたら大変な騒ぎになります。親は「泣いて反省したから次につながるだろう」と思ってしまうのですが、これはむしろ逆効果です。

はっきり言葉にしなくても、子どもは賢いので「泣いて謝れば許してもらえるんだ」「反省しておけばいいんだ」という認識を持つようになります。何度もこういうことを繰り返すうちに、子どもはやり過ごすことを覚えていきます。

勉強も日々の生活も適当にして、親から厳しく言われるまで適当に過ごし、親が怒ったら反省したふりをする――。年齢を重ねるごとに、演技になっていきます。

子どもに「やり過ごす習慣」をつけさせないためには、まず、できない約束はしないことです。本当に痛みのある現実的な約束をしましょう。

そして、子どもが約束を守れなかったときには、決めたことをかならず実行に移しましょう。たとえば「3日間ゲーム禁止」「明日は友達の家に遊びに行かせない」「いつも見ている30分のテレビ番組はダメ」など、小さなことでいいのです。

現実的な約束をしてください。そのほうが、約束を守る子になります。

これまでの記事一覧

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。