勉強習慣・生活習慣#6 現実的でない約束を子どもとしない|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
「塾をやめさせる」「うちに入れない」など、現実的でない約束はしない
― Point ―
子どもは「破ってもOKなんだ」と思い込んでしまう
「宿題をしないなら塾をやめさせる」
「成績が下がったらサッカーをやめさせる」
「次、言うことをきかなかったら外に出す」
腹が立つと、つい言ってしまいますよね。でも実際のところ、宿題をしなくても、子どもが泣いて謝れば塾をやめさせることはしませんし、成績が下がっても、子どもが「がんばる」と約束したらサッカーもやめさせたりもしません。
本当に家から閉め出して一晩過ごしたら大変な騒ぎになります。親は「泣いて反省したから次につながるだろう」と思ってしまうのですが、これはむしろ逆効果です。
はっきり言葉にしなくても、子どもは賢いので「泣いて謝れば許してもらえるんだ」「反省しておけばいいんだ」という認識を持つようになります。何度もこういうことを繰り返すうちに、子どもはやり過ごすことを覚えていきます。
勉強も日々の生活も適当にして、親から厳しく言われるまで適当に過ごし、親が怒ったら反省したふりをする――。年齢を重ねるごとに、演技になっていきます。
子どもに「やり過ごす習慣」をつけさせないためには、まず、できない約束はしないことです。本当に痛みのある現実的な約束をしましょう。
そして、子どもが約束を守れなかったときには、決めたことをかならず実行に移しましょう。たとえば「3日間ゲーム禁止」「明日は友達の家に遊びに行かせない」「いつも見ている30分のテレビ番組はダメ」など、小さなことでいいのです。
現実的な約束をしてください。そのほうが、約束を守る子になります。
※記事の内容は執筆時点のものです
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