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【中学受験】国語で必要な辞書と選び方を解説

2022年6月19日 天海ハルカ

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中学受験の国語の勉強で、どの辞書を買えば良いか迷う親御さんは多いです。購入辞書の指定がある小学校に通っていれば、その辞書をまずは使うのも良いのですが、授業は見本の辞書で進め、辞書の購入は家庭に任せる小学校もあります。

今回は、中学受験を目指す子供におすすめの辞書と、その選び方を紹介します。

中学受験は国語辞典を優先して買う

国語の辞書は、「国語辞典」と「漢字辞典」の2種類があります。国語辞典は1冊持っておきたいので、家になければ購入しておきましょう。とくに5年生以降は自分で調べて勉強を進めるようになります。子供だけが自由に使える国語辞典を用意するのがおすすめです。

漢字辞典は、中学受験用にあえて買う必要はありません。漢字の勉強は学校や塾の教材で十分ですし、わからない漢字は解答を見るだけで大丈夫だからです。しかし買ってはいけないということではなく、子供が漢字辞典に興味をもったら購入を検討しましょう。漢字の理解に役立ちますし、読み物としてもおもしろいです。

国語辞典は大人用を選ぶ

中学受験の読解問題は、大人向けの書籍から出題されることがほとんどです。大人が読むように文章を読めなければ太刀打ちできないため、国語辞典は大人向けのものを買い、わからない単語を調べるようにしましょう。

国語辞典は、子供が気に入ったものを選ぶのが一番です。大人用の辞書であれば、内容に大きな違いはありません。「文字の大きさ」「めくりやすさ」「全体の色合い」などを参考に、いくつかの辞書から子供に選ばせてあげましょう。

漢字辞典は読みやすさ重視

漢字辞典を買うならば、「ふりがな」がついているものを選びましょう。子供がひとりで読んでも理解できるからですね。また膨大な漢字が収録された大人用のものではなく、小学生用で十分です。

ちなみに、中学受験では小学校で習わない漢字が出題されます。2019年の早稲田中学校の国語の問題※では、「娯楽」「夜更かし」の書き取りが出題されました。しかしこの問題の場合、漢字を知っているかというよりは、語彙力があるかを見られています。あくまで小学生で習う漢字の定着を図るほうが先決なので、漢字辞典は小学生用で十分です。

辞書の種類ごとのメリット・デメリット

辞書には、昔ながらの紙の辞書と電子辞書、またスマホアプリもあります。それぞれのメリットとデメリットを把握して、使いやすい辞書を選びましょう。

紙の辞書は、目的の漢字や単語を探すのに時間がかかり、重くて場所をとるというデメリットがあります。一方で、調べたい単語の近くの単語も目に入るので、語彙が増える効果が期待できます。「調べる」以外に使い道がないため、調べることに集中できることもメリットです。

電子辞書はタッチパッド式になっているものがほとんどで、直感的に使えて探しやすい点がメリットです。発音が学べる和英辞書が入っている電子辞書もあり、ほかの科目で使えることも特徴です。しかし、クイズなどが入っている電子辞書が多いため、勉強の最中に遊んでしまうというデメリットがあります。

スマホアプリは紙の辞書や電子辞書と比べると、はるかに安く使えます。また、スマホにアプリが入っているため、さっと出して使えるのもメリットです。デメリットは電子辞書よりも勉強中の誘惑が多いことです。スマホを持っていれば、ゲームや動画アプリなども入っているでしょう。勉強中にそのアイコンを見ると我慢できずに開いてしまい、勉強を中断してしまうかもしれません。また、親のスマホを使うと、親がいなければ辞書が使えないというデメリットも発生します。

図書館で勉強するなど、持ち運びが多い子は電子辞書が便利ですし、集中力が切れやすい子なら紙の辞書が使いやすいでしょう。常にそばに置いておくのではなく、必要なときだけさっと使うならスマホアプリも選択肢に入ります。子供の性格や勉強スタイル、環境にあわせて選ぶようにしましょう。

まとめ

中学受験では、漢字辞典より国語辞典を優先して買いましょう。もしも家に大人用の国語辞典があれば、わざわざ新しく購入する必要はありません。漢字に興味を持つ子なら、大人向けの漢字辞典を買うのも良いでしょう。漢字への興味に応えてあげれば漢字や語彙がさらに身につき、読解力や記述力にも良い影響を与えます。しかし、漢字に興味を持たない子に漢字辞典を買ってもなかなかうまく使えません。子供の興味、関心を見て購入を判断しましょう。

辞書は、子供の国語学習がスムーズに進む便利な道具です。子供の勉強スタイルにあわせて準備しておきたいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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