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部分点をねらう!国語の記述が書けない原因と対処法

2019年7月02日 ハルカ

中学受験では、国語の「記述」を苦手とする子が非常に多いです。毎回空欄で提出する子も少なくありません。

記述は選択問題と違って、部分点がもらえます。記述でまったく点数が取れない子でも、やり方さえつかめれば点数を一気に5点は上げられる可能性があります。

部分点を取るだけで大きな差がつけられる

国語の記述は「いかに部分点を取るか」が重要です。塾の上位コースに通う子でも満点を取れることは少ないですが、部分点はしっかり取っています。

麻布や武蔵など一部の難関中学の国語はほぼすべてが記述問題です。そしてほかの中学でも記述が2問ほど出題される学校が多いです。それぞれ2点だけでも取れれば4点上がり、ほかの受験生と大きな差になります。

つまり、部分点を取るだけでも全体の点数は大きく変わるんですね。

テストは満点を目指したいものですが、記述では1点でも多く点数を取ることを目標にしましょう。

国語の記述で点がもらえない理由[1]書きたいことを書いている

記述で点がもらえない子の傾向として、傍線部の近くから大切そうなことを何となく書く、といったことが挙げられます。問題文をほとんど読んでいないため、「気持ち」を問われているのに「理由」を書いてしまう、といったことが起こります。

低学年のテストでは問題文がパターン化していたのでまだ対応できていたのですが、文章の難易度があがる5年生ごろから徐々に点数が落ちてくるのが特徴です。

【対策】問題文を読んでいないことを自覚させる

読解のテクニックをつけるより、「問題文をしっかり読んでいないと点数につながらない」ということを子供が自覚することが先決です。まずは問題文と自分の解答、模範解答を見比べさせます。そして、問題文にチェックを入れることを徹底させましょう。

問われていることが「気持ち」なのか「理由」なのかを問題文から探して、四角で囲みます。文字数や、使わなければいけない語といった解答条件があれば同じく囲みます。

さらに、解答欄の最後に「~から」「気持ちなど」といった文末をあらかじめ書いてしまえば、下準備はOKです。あとは解答欄を少しでも埋められれば部分点が取れるでしょう。

国語の記述で点がもらえない理由[2]文章が読みとれていない

単純な読解力、語彙力不足で記述の点数がもらえない子もいます。本文や問題文に書かれていることが読みとれない状態では、何も書けないのも仕方ありません。

本文を読み進めてすぐに「難しい」と感じ、読解をあきらめてしまう子もいます。また、本文の最後まで目で追ったものの理解ができていないため、”それっぽい”フレーズをなんとなく書くだけで自分の書いた解答の意味がわからないこともあります。

【対策】まずは読解力を鍛える

記述問題は「書く力を問う」と思われがちですが、実は違います。そもそも読解力がなければ書けません。まずは記述の前提となる読解力、それを支える語彙力や漢字力を鍛えましょう。

一度解いた文章を改めて読み直し、全体の流れや伝えたいことを読みとります。模範解答の解説を読んだり、親の手を借りたりしてもOKです。あわせて漢字や語彙もしっかり勉強を続けます。

読解力が身につくと、解答がなんとなく見えるようになってきます。解答のカギとなる「気持ちの方向性」や「原因となる出来事」などをピックアップできるようになるので、あとはかたちを整えて書くだけです。

国語の記述で点がもらえない理由[3]とにかく文を書きたくない

とにかく文を書くのが苦手で嫌いなタイプの子もいます。はじめから記述問題は捨てるものと思っているため、「書けない」と決めつけてしまっています。

一方で書く気持ちはあっても、記述問題は時間がかかるので後回しにした結果、書く時間がなくなり空欄で提出する子もいます。

【対策】部分点を取ることの価値を伝える

部分点を取るだけでも、どれだけ点数と偏差値が上がるかを伝えてあげましょう。

たとえば、記述問題で部分点を取って点数が5点上がったとします。すると、国語の偏差値が少し上がり、塾で1つ上のコースに行けるかもしれません。「部分点を1点でも2点でももらうことは実はすごいことなんだよ!」と伝えて、まずは何かを書くように促しましょう。

時間が足りなくて記述を飛ばすクセがついている子には、1点を狙った解答を書かせてみましょう。たとえば「花子は母の言葉に感動した。」だけでも先に解答欄に書いておけば、あとで解答を肉付けするのは楽になります。そのまま提出しても点数がもらえることもあります。

まとめ

これまで書けなかった記述問題で少しでも点数をとるには、まず原因を探ることが重要です。原因がわかれば対処法も考えやすくなります。

記述を空欄で出す子がいるということは、逆にいえば記述で少しでも部分点をもらえれば差がつけられるということです。

「記述は部分点をねらう」を合言葉に、少しでも点数がとれるようになると良いですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

ハルカ
この記事の著者

大手進学塾で6年間国語講師を務め、塾では主に5,6年生を担当。偏差値20台の勉強しない子供から、御三家に合格するレベルの子供まで幅広いレベルを受け持ちました。モットーは「無理なく楽しく効率的に」。

現在は中学受験を応援する個人サイトを運営。教育系webライターとして教育系、子育て系サイトでの活動も行っています。

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