連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

「応用がきく子」の育て方#10 問題解決力を育てるには?|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年9月30日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

問題が起こったとき、正直に具体的に報告させる

― Point ―

事実を曲げて話す子は、問題解決できなくなる

保育園、幼稚園、小学校のどこかで、自分の子どもがひどい目にあったという話を聞いたことはありませんか?  

そんなとき、「ひどい目にあってかわいそう!」「すぐに電話をして事情を聞いてあげる!」と感情的になってしまいがちですが、こんなときこそ親としては冷静に受けとめたいところです。 

何かが起こったとき、子どもが正直に報告できるかどうかは、問題解決力が育つかどうかに関わってきます。  

問題が起こったら、まず落ちついて、子どもにヒアリングをしましょう。

具体的にどんな場面だったか、そういうことになる前に、何かきっかけになるようなことはなかったかなど…。子どもに確認してから施設や学校に問い合わせましょう。  

トラブルを一部始終見ていた先生からすると、「言っていることに間違いはないけれど、その過程はちょっと違う」と思うこともあります。  

子どもは、つい自分にとって不都合なことを避けて報告してしまうものです。自分には一切非はないと本当に思って親に話してしまうこともあります。  

まだ幼い分、客観視できないのは、仕方がないことです。

もし子どもが自分にとって不利になることを隠していたときには怒ったりせず、冷静に「こういうところを気をつけよう」「こういうことがきっかけで相手も怒ったのかもしれないよ」と伝えましょう。  

事実を曲げて話すということは、客観視できないということ。

客観視できないでいると、コミュニケーション力がつきませんし、それをどう解決すればいいのかという問題解決力が育ちません。  

子どもが都合よく話していないか、見ておきたいものです。

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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。