「応用がきく子」の育て方#13 聴く力を身につける|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
【10歳以降なら】聴く力がないと、10歳以降に伸びにくくなる
― Point ―
聴けない子は本当に吸収すべきことを取りこぼしていく
10歳になっても、指示を一度で聞けないという子はとても伸びにくいという特徴があります。
先生が「5ページを開いて問題を解いてください」と指示を出したのに、「どこをやるんですか?」と聞いてしまう子は、文系教科が弱い場合が多く、知識はあっても得点に結びつきません。
それは問題文をちゃんと読めない(読まない、というより読めない)からです。
「正しくないもの」を聞いているのに、「正しいもの」と思い込んで答えてしまったり、「2つ選びなさい」なのに1つしか答えなかったり、つるの数を聞いているのに、かめの数を答えてしまったり……。
この読み間違いの差は、非常に大きな結果として出てきてしまいます。
そしてこれは、受験テクニックでは埋めがたい力です。
「うちの子に当てはまる」という場合は、勉強量よりも聴く力をつけることを心がけましょう。
ミスするたびに親がいら立って、さらに詰め込み勉強をさせていくと、子どもは勉強を表面的に終わらせようとして、ますます聴く力が育たない子になっていきます。目先の勉強量よりも、落ち着いて人の話を確実に聴いて、頭のなかにとどめておけることを優先させましょう。
それには、親がいる前で、問題を正しく読む習慣をつけること。そして、親子の会話を増やし、「いま言ったことを繰り返してみてごらん」というやりとりを、日々の生活のなかで取り入れていくことです。
※記事の内容は執筆時点のものです
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