連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

「応用がきく子」の育て方#13 聴く力を身につける|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年10月08日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

【10歳以降なら】聴く力がないと、10歳以降に伸びにくくなる

― Point ―

聴けない子は本当に吸収すべきことを取りこぼしていく

10歳になっても、指示を一度で聞けないという子はとても伸びにくいという特徴があります。

先生が「5ページを開いて問題を解いてください」と指示を出したのに、「どこをやるんですか?」と聞いてしまう子は、文系教科が弱い場合が多く、知識はあっても得点に結びつきません。

それは問題文をちゃんと読めない(読まない、というより読めない)からです。

「正しくないもの」を聞いているのに、「正しいもの」と思い込んで答えてしまったり、「2つ選びなさい」なのに1つしか答えなかったり、つるの数を聞いているのに、かめの数を答えてしまったり……。

この読み間違いの差は、非常に大きな結果として出てきてしまいます。

そしてこれは、受験テクニックでは埋めがたい力です。

「うちの子に当てはまる」という場合は、勉強量よりも聴く力をつけることを心がけましょう。

ミスするたびに親がいら立って、さらに詰め込み勉強をさせていくと、子どもは勉強を表面的に終わらせようとして、ますます聴く力が育たない子になっていきます。目先の勉強量よりも、落ち着いて人の話を確実に聴いて、頭のなかにとどめておけることを優先させましょう。

それには、親がいる前で、問題を正しく読む習慣をつけること。そして、親子の会話を増やし、「いま言ったことを繰り返してみてごらん」というやりとりを、日々の生活のなかで取り入れていくことです。

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この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。