親の「言葉がけ」#11 きょうだいへの劣等感にはとぼけて返す|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
専門家・プロ
2020年2月17日
松本亘正
0
子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。
本人自身がきょうだいに劣等感を感じているときには?
― Point ―
あえて「全然そう思わないけど!?」ととぼけて返す
きょうだいのいる家庭でよくあるのが、きょうだいの誰かが誰かに劣等感を抱いてしまうケースです。
こんなときには、親としてどう接すればいいのでしょうか。
まず「あなたにもいいところがある」と言わずに、「えっ!? そうなの!? 全然そう思わないけど」と、とぼけてみましょう。
「お兄ちゃんに比べて僕は勉強もスポーツもできない」
「妹は学校で人気があるけど、私はそうじゃない」
など、きょうだいがいる子は、何かしらの劣等感を親にも伝えてきます。
そんなとき、なぐさめたり励ましたりするのは、逆効果。事実を受け容れて納得させるのは、自己肯定感につながりません。
それよりも、「えっ、そんなこと思っていたの? そんなこと全然ないじゃない」と伝えたうえで、たとえば、「あなたは○○が得意だし」「□□がいいところだよね」と続けてみましょう。
親から肯定する言葉がけをもらえると、子どもは安心します。
「自分は自分でいいんだ」と思えれば、必要以上にきょうだいと比べて気にすることもなくなるはずです。
リンク
※記事の内容は執筆時点のものです
0
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます