親の「言葉がけ」#12 手のかからない子には成長を感じる言葉がけを|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
きょうだいで「できる子」のほうには、どう接するのがいい?
― Point ―
ほかのきょうだいがいないところでほめてあげる
勉強や生活習慣で、ひとりの子は何でもてきぱきこなすけれど、もうひとりの子は何でも時間がかかるから、手のかかる子にかかりっきりになるといったことがあるのではないでしょうか。
前回お伝えしましたが、こんなとき手のかかるほうの子は劣等感を抱きます。一方、手のかからないほうの子は「放っておかれている」「愛されていない」と感じてしまう。
親としては、「どちらにも愛情をかけたつもりなのに……」と思っている――。
こういったケースはよくみられます。では、できる子のほうには、どんな声がけをしてあげればいいのでしょうか。
まず、きょうだいや他人と比較しないで、「なわとびができるようになったのね」「また100点を取るなんてすごいじゃない」と、その子ができたことに対してほめてあげるようにしましょう。
できることが当たり前になりすぎてほめないから、子どもは愛されていないと感じてしまうのです。くすぐったいくらいのほめ言葉を言ってあげてください。
過去のその子との比較で、できるようになったことをほめてあげましょう。自身の成長をほめられたほうがうれしさは増します。
ほめるときには、ほかのきょうだいがいないときがいいでしょう。きょうだいのいる前でほめすぎると、劣等感を感じている子のほうが気にしてしまいます。
子どもは誰でも「自分を見ていてほしい」と思うものです。
「今回もがんばったね」「あのときより、もっとできるようになっているね」と、変化や成長を感じられる言葉をかけてあげることで、自分を信じる力が育まれます。
※記事の内容は執筆時点のものです
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