連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

親の「言葉がけ」#12 手のかからない子には成長を感じる言葉がけを|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年2月25日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

きょうだいで「できる子」のほうには、どう接するのがいい?

― Point ―

ほかのきょうだいがいないところでほめてあげる

勉強や生活習慣で、ひとりの子は何でもてきぱきこなすけれど、もうひとりの子は何でも時間がかかるから、手のかかる子にかかりっきりになるといったことがあるのではないでしょうか。

前回お伝えしましたが、こんなとき手のかかるほうの子は劣等感を抱きます。一方、手のかからないほうの子は「放っておかれている」「愛されていない」と感じてしまう。

親としては、「どちらにも愛情をかけたつもりなのに……」と思っている――。

こういったケースはよくみられます。では、できる子のほうには、どんな声がけをしてあげればいいのでしょうか。

まず、きょうだいや他人と比較しないで、「なわとびができるようになったのね」「また100点を取るなんてすごいじゃない」と、その子ができたことに対してほめてあげるようにしましょう。

できることが当たり前になりすぎてほめないから、子どもは愛されていないと感じてしまうのです。くすぐったいくらいのほめ言葉を言ってあげてください。

過去のその子との比較で、できるようになったことをほめてあげましょう。自身の成長をほめられたほうがうれしさは増します。

ほめるときには、ほかのきょうだいがいないときがいいでしょう。きょうだいのいる前でほめすぎると、劣等感を感じている子のほうが気にしてしまいます。

子どもは誰でも「自分を見ていてほしい」と思うものです。

「今回もがんばったね」「あのときより、もっとできるようになっているね」と、変化や成長を感じられる言葉をかけてあげることで、自分を信じる力が育まれます。

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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。