連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

親の「言葉がけ」#17 子どもに必要なことを分析したらプロに任せる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年4月23日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

劇的に伸びる子の親にはタイプがあるの?

― Point ―

子どもの得意・不得意を細かく把握する、感情的になって口出ししない

中学受験をするご家庭で、劇的に伸びる子の親御さんたちがどんな関わり方をしているか、気になりますよね。

親御さんたちに共通しているポイントは2つあります。

ひとつは、子どものことを細かく分析して、「ここが得意だな」「できていないな」というところを把握していること。

もうひとつは、子どもに感情的に口を出したりしないことです。

親自身が子どものことを見ていて分析した結果や考えていること、感じていることを、塾や先生などの第三者に伝えて、あとはプロにまかせるのです。

6年生の秋の時点で模試の偏差値が49程度だった男の子がいました。でも、偏差値65の駒場東邦中学校に逆転合格したのです。

その子は、おかあさんが宿題のチェックを細かくしていました。ただ、子どもがいる前で、「ここができていないよね」「ここはダメね」などと言うわけではなく、ご自身で分析だけしておいて、面談の際に、得意な分野と、弱点だと思われるところを塾の講師に伝えていました。

その分析は面談を担当した講師が驚くほどの緻密なものでした。講師が見落としていたような課題も見つかりました。

子どもの偏差値に動じることなく、子どものテストの結果を見て、状況を冷静に分析する。この習慣が功を奏したようです。その結果、講師は関わりやすくなり、ご家庭と二人三脚で合格を勝ち取ることができました。

受験が近づいてくると、つい偏差値で一喜一憂してしまったり、やきもきして感情的に何か言ってしまいたくもなるもの。

そこをぐっとこらえて、何が必要かを分析し、相談し、信用できると思ったのならあとは任せるというご家庭の子どもたちは、驚くほど伸びていきます。

チームで子どもを伸ばすという意識でいるといいのかもしれませんね。

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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。