中学受験ノウハウ 連載 しあわせな中学受験

合同説明会・学校説明会・オープンスクールの活用|しあわせな中学受験にするために知っておきたいこと

専門家・プロ
2019年7月31日 中曽根陽子

中学受験で学校選びはほぼ親の仕事です。時間に余裕があるうちに、できるだけいろいろな学校に足を運んでおきたいもの。ネットで手軽に情報を得られる時代ですが、やはりリアルな体験に勝るものはありません。

学校を直接知る機会には、合同説明会・学校説明会・学校見学会・オープンスクールなどがあります。ここではそれぞれの紹介と活用のしかたを紹介します。

合同説明会で学校サーフィン

合同説明会は、大型ホールなどに複数の学校が集まるイベントです。一度参加すれば多くの学校の情報を集められます。

合同説明会は、情報収集の場として活用するのがおすすめです。会場にはたくさんの学校がブースを出していて、資料を配布しています。少しでも気になる学校があれば資料をもらい、家でじっくり比較しましょう。そして、実際に足を運ぶ学校をリストアップします。

合同説明会の各学校ブースには、大抵の場合、先生がいて直接話を聞くことができます。気になる学校があれば、ぜひ立ち寄って話を聞いてみてください。人気の学校には行列ができている場合もありますが、場の雰囲気に流されず、落ち着いて会場を見てまわることをおすすめします。

各私学協会の合同説明会は狙い目

合同説明会はさまざまな日程で開催されています。特に東京私立中学高等学校協会はじめとした、各都県の私学協会が開催する合同説明会には、協会に登録している多くの学校が参加します。「これから学校選びをはじめる」という場合は、ぜひ一度足を運んでみてください。

開催日程は、各私学協会の公式サイトに出ています。公式サイトには登録校の一覧も出ていて、そこから各学校のホームページにアクセスすることもできます。ホームページはブックマークしておくと便利です。

学校説明会・学校見学会・授業見学会でどこをみる?

合同説明会で気になった学校をリストアップしたら、サイトやパンフレットでその学校の説明会・見学会などの日程を調べます。日程はスケジュール帳やカレンダーにメモしておきましょう。

学校によっては、テーマを変えて複数回イベントを開催するところから、年1回しか開催しないところまでさまざまです。入試直前期には、6年生とその保護者を対象にした入試体験会や、入試問題の解説を行う学校もあります。参加には事前予約が必要な学校もあるので、よくチェックをして予定を組みましょう。

説明会・見学会のポイント

説明会や、見学会ではどこをチェックすればいいのでしょうか。参加する際のポイントを紹介します。

[1]通学路をチェック

家から学校までのアクセスや所用時間をチェックします。最寄り駅からの学校までの通学路の様子も見ながら歩きましょう。

[2]メモをとりながら話を聞く。学校選びのアセスメントも活用

学校長をはじめ、先生の話は必ずメモをとりながら聞きましょう。その際、「学校選びの7つのポイント」のアセスメント(評価表)を活用すると、学校の傾向と特徴を捉えることができます。

[3]個別相談会も利用して質問を

大抵の学校が、全体説明のあとに個別相談会を実施します。説明のなかで気になったことは、個別相談会でぜひ質問してみましょう。学校に遠慮することはありません。

[4]参加しているほかの保護者や受験生の様子を観察してみる

おもしろいことに、学校によって参加者の服装や雰囲気などに傾向があります。そこから、どんな人たちがその学校に関心を持っているのか、また入学後の雰囲気を知る手がかりになります。その雰囲気に、子どもや自分が馴染めそうかどうかを感じてみましょう。

[5]校内見学では掲示物や生徒の様子を観察

説明会のあとに、校内見学を実施している場合は、ぜひ参加してみましょう。各種施設はもちろんのこと、校内の掲示物にも注目です。校内見学では、在校生が校内を案内することもあります。機会があれば、積極的に話しかけてみましょう。学校のリアルを知るチャンスです。

オープンスクールは子どもが学校生活を体験する機会

オープンスクールは、子どもが授業や部活動など、学校生活を体験できる機会です。在校生と触れ合えるチャンスもあります。学校の様子を体験し、在校生を目の当たりにすることで、「この学校に行きたい!」という気持ちが子どもに芽生えれば、受験勉強にもやる気が出るかもしれません。

部活動を体験したい場合は、注意すべき点があります。人気の部活動の体験は受け入れ人数が決まっていることがあります。体験したい部活動が決まっているなら、早めに情報を押さえ、当日も余裕をもって出かけることをおすすめします。

学校のリアルを知ることで、受験に向かう気持ちも強くなる

「とりあえず、中学受験の準備を始めた/始めよう」という親御さんもいるかもしれませんが、目的がはっきりしないまま、たくさんの学校をみても迷うばかりです。ですから、実際に学校に足を運ぶ前に「なんのためにわが子を中学受験させようと思うのか」をもう一度考えてみてほしいと思います。そのうえで学校を見に行くほうが、見るポイントがはっきりするはずです。

受験勉強を頑張る子どもたちにも同じことがいえます。「なんのために今勉強をしているのか」という目的がぼんやりしていると、なかなか本気にはなれません。子どもたちが強く憧れる学校が見つかれば、その気持ちをエネルギーに粘り強く勉強にチャレンジできるのではないでしょうか。

学校のリアルを知り、肌で感じることは、受験に向かう気持ちを確かにするとてもよい機会です。ぜひいろいろな学校のイベントに参加してほしいと思います。


これまでの記事はこちら『しあわせな中学受験にするために知っておきたいこと

※記事の内容は執筆時点のものです

中曽根陽子
この記事の著者
中曽根陽子 専門家・プロ

教育ジャーナリスト。小学館を出産のため退職後、「お母さんと子供達の笑顔のために」をコンセプトに数多くの本をプロデュース。子育て中の女性の視点を捉えた企画に定評がある。教育雑誌から経済誌、紙媒体からWeb連載まで幅広く執筆。中学受験に関しては「受験を親子の成長の機会に」という願いを込めて『1歩先行く中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』『後悔しない中学受験』(共に晶文社)『子どもがバケる学校を探せ』(ダイヤモンド社)などを執筆。教育現場への豊富な取材や海外の教育視察を元に、講演活動やワークショップもおこなっており、母親自身が新しい時代をデザインする力を育てる学びの場「Mother Quest 」も主宰している。

1歩先行く中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい

公式サイト:http://www.waiwainet.com/

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