連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

中学受験の取り組み方#11 息抜きを入れつつ勉強すると結果につながる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年8月11日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

勉強をお休みする日があってもいい

― Point ―

5年生までは週1日はまったく勉強しない日があっていい

ストイックに受験勉強するから結果が出るというわけではありません。中学受験は、学力とともに、当日の精神力で大きく結果が変わります。

ですから、少し息抜きしながら勉強をしたほうが、最終的にいい結果が出やすいのです。

女子の最難関校のひとつ、女子学院中学校に合格した子のご両親が挨拶に来てくださったときの話です。

塾では常に真面目なその子も、家ではだらだらすることもあったようです。彼女の息抜きはどんな方法だったのかと聞いたところ、テレビを観ること。

「『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』ですね。私が最初におもしろさを伝えたので、あんまり文句も言えなかったんです」とおとうさん。

それでも長時間ではなく、少しだけ動画を見る程度だったようですが、大みそかの特番はすべて見たそうです。受験前でも100%ストイックではなく、少々の息抜きは彼女にとって重要だったのでしょう。

目安としては、5年生までは週1日くらい勉強しない日があったほうがいいでしょう。「時間がもったいない」と思わず、少々の余裕をもちましょう。

限られた時間でしっかり勉強したほうが、結果にもつながります。

6年生のなかばまで野球を続けていて、残りの期間で一気にまわりに追いついていくといったタイプの子の話を聞きます。これは時間が限られているからこそ、限られた時間で集中して勉強する習慣がついていて、最後に与えられた時間で効率よく勉強できたという例です。

あまりに必死に取り組ませすぎると、後々勉強嫌いになってしまったり、中学受験で燃え尽き症候群になって、その後、勉強しなくなってしまうというケースもあります。かならず息抜きを入れましょう。

6年生の受験が近づいた頃でも、月に2日は勉強しない日をつくり、散歩をしたり、水族館に行ったり……と、外出して気分転換する時間を設けることをおすすめします。

もうひとつ、お伝えしておきたいのが、がんばっているのに結果が出ないというときにも、ぜひ休ませてほしいということです。

一度ゆっくり休んでリフレッシュすることが何より大切です。睡眠時間もしっかりとってから立て直していきましょう。

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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。

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