中学受験ノウハウ 通塾の悩み

みんなどうしてる?塾の送迎で知っておきたいこと

2019年8月28日 天海ハルカ

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小学生の通塾で悩むことのひとつが、「送迎」です。両親ともに仕事をしている場合など、送迎がネックで通塾をためらうこともあるでしょう。今回は、塾の送迎で知っておきたいことと、注意したいことをお伝えします。

塾の送迎で知っておきたいこと

わたしが塾講師をしているとき、低学年だとほとんどの子が、そして高学年でも半数程度の子が保護者に送迎してもらっていました。送迎には親のほか、おじいちゃんやおばあちゃん、塾の終了時間が早くなる講習中には兄弟が来ることもありました。家族全員で通塾をサポートしているようです。

塾の終了時間は、学年が上がるにつれて遅くなります。授業が終わって塾を出るのは、1年生でも18時前後、6年生になると21時前後が一般的です。子供を1人で帰らせるには、少し心配な時間ではあります。

1~3年生は、ほぼ送迎あり

低学年の子は、ほとんど親が送迎をしていました。大手塾の場合は校舎が都市部にあることが多く、塾まで距離があり、電車を使わなければならないケースも多いようです。自宅から駅、そして塾へという道のりは長く、学校が終わって重い荷物を背負って塾へ向かう子供の体力を心配する声もあります。

4年生からは、送迎が減る

4年生になると、塾へ行くときの送りは減る傾向にあります。また、送迎なしで1人で電車に乗って通塾する生徒が半数ほどに増えます。(もちろん年度や校舎の立地にもよります)

しかし、4年生になると授業時間が長くなり、帰る時間は20時近くと遅くなります。そのため、塾が終わって駅までは1人でも、自宅の最寄り駅には保護者が迎えに来ていることが多いようでした。

送迎する理由はさまざま

塾の送迎は、「心配だから」という理由だけではないようです。学校から家に帰ると塾に間に合わないため、学校から塾へ親の車に乗って直接向かう生徒もいます。お迎えでは、親が仕事を終える時間と授業終了時間が近い家庭だと、塾へ迎えに来て一緒に帰宅するということもあります。

塾の送迎で注意したいこと

送迎は、簡単なことではありません。ちょっとしたトラブルや予想外のことも多くあります。

車のなかの忘れ物に注意

塾の送迎ならではの”落とし穴”は、車のなかの忘れ物です。家では持っていくものをしっかり準備していたのに、通塾時の車のなかに忘れ物をしてしまうというケースが見られます。とくに、車内で宿題をする場合は忘れ物に要注意です。

駐車できない塾がほとんど

塾には、駐車場がないところがほとんどです。送迎する場合は、ほとんどが車なので、周辺の有料駐車場はいっぱいです。路上駐車は周辺からのクレームも多いため、塾から注意を受けることもあるでしょう。

塾の周辺には停められないと考え、少し離れたところで待ち合わせるといったことも考えましょう。

携帯電話を持たせる

1人で塾から帰る場合はもちろん、送迎をする場合でも、子供には携帯電話を持たせるのが良いでしょう。

高学年になると、ほとんどの生徒が携帯電話を持っています。スマホを持つ子もいますが、多くはキッズ用の簡易的なものです。

携帯電話は、渋滞で迎えに行くのが遅れたり、車を停める場所が確保できなかったりしたときに役立ちます。また、子供が先生に質問があるので、塾を出るのが遅くなるということもあります。

塾に電話をして子どもに伝えてもらうこともできますが、授業が終わる時間は受付スタッフや先生たちは忙しく、すぐに対応できない場合もあります。塾の規模が大きければ大きいほど待ち合わせは難しくなるので、連絡が取れるようにしておくとスムーズです。

送迎時は、先生と話せないことも多い

送迎のメリットは「先生と話せること」と思われがちですが、意外と話す時間はとれません。授業後、先生たちは生徒の質問に対応したり、授業の報告や引継ぎをしたりします。別の生徒のお宅に電話をすることもあり、迎えに来た保護者とゆっくり話す時間をとるのはなかなか難しいといえます。

まとめ

6年生になると帰りも遅くなり、通塾日も増えます。たとえ最寄り駅までだとしても、送迎は大変です。送迎ができるかは、家庭の事情によって違います。しっかりと通塾スタイルを話し合い、親子ともにストレスの少ない通塾スタイルを考えてみてくださいね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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