中学受験ノウハウ 志望校選び

【中学受験】志望校選びの学校見学で必ずチェックすべきポイントとは?

2019年9月13日 石井知哉

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中学受験の志望校選びにおいて、学校見学は不可欠です。学校見学が、志望校選びの決め手になったという家庭も少なくありません。そこで、筆者が毎年数十校の学校を見学するなかで実践している「学校見学のチェックポイント」を紹介します。

最も重視すべきは「生徒の姿」

「良い学校」「わが子に合った学校」を見つけるために、学校見学は欠かせません。そして、見学時に最も重視したいのが「生徒の姿」です。学校がどんな生徒を育てているか、ありのままにわかります。見学時に目の前にいる生徒たちは、いわば‟数年後のお子さんの姿”です。

授業中のチェックポイント

授業風景は貴重な機会です。授業の内容はもちろん、それ以上に見るべきは、生徒たちの態度です。以下をチェックしましょう。

●授業に積極的に参加しているか?
●姿勢が崩れていないか?
●私語や居眠りがないか?

これらは、先生の授業力や指導力を推し量るバロメーターでもあります。

休み時間のチェックポイント

休み時間の様子も要チェックです。どの生徒もリラックスし、先生の目も届きにくいので、生徒たちの‟素の姿”が見えてきます。以下をチェックすると、短い休み時間でも多くのことがわかります。

●同級生に対する接し方や言動はどうか?
●見学者とすれ違ったときの挨拶はどうか?(向こうからしてくるか、返答してくるか、無視するか)
●休み時間から次の授業への切り替えはスムーズか?

失敗しない学校選びのためには、先生をよく見る

授業のカリキュラムや学校設備を確認することは大切です。しかしこれらは、子供の成長を助ける‟手段”に過ぎません。一方で、子供の成長に直接影響を与えるのが「先生」です。

授業中のチェックポイント

授業中の先生については、以下をチェックしましょう。

●「わかりやすい」「面白い」と生徒が思う授業をしているか?
●生徒全員に目を向けているか?(置いてきぼりの生徒がいないか?)
●生徒を授業に集中させようとしているか?(私語や居眠りを注意しているか?)

また、授業以外でも先生に接する機会があります。たとえば、多くの学校は、説明会の個別相談を先生が担当しています。入学後にお世話になる先生ですから、積極的にコミュニケーションをとり、疑問や不安をぶつけてみましょう。

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石井知哉

石井知哉

  • この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。