私立中学の学費負担を少なくする、補助金制度を利用しよう (2ページ目)


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どのくらいの補助が出るものなの?

学費補助制度を利用するにあたって、気になるのはその条件と補助される金額です。実際に、どんな人がどれくらいの補助を受けられるのでしょうか。

補助を受けられる条件は?

まず私立小中学校等修学支援実証事業費補助金を受けるための条件を見てみましょう。この制度の対象となるのは、

1、私立中学に通っている生徒
2、年収約400万円未満の世帯

となっています。2の条件については、父母の両方が働き、高校生以上の子供がいない家庭での目安であり、家族の人数などで対象年収額は変わります。

また、個々の私立中学が独自におこなっている奨学金制度については、成績優秀者であることが条件であったり、「父親を事故で亡くしたために支払いが困難になった」などの条件が定められているようです。

どのくらいの金額が補助されるの?

私立小中学校等修学支援実証事業費補助金では、年額10万円の支援が行われます。お金は学校が代理受領し、その分の授業料が減額となります。

学校独自の制度の場合、金額はまちまちです。たとえばこのところ人気があがっている渋谷教育学園幕張中学校では、特待生制度の対象になると入学金や施設拡充費、また授業料相当額の奨学金が1年間給付されるようです。2018年度の入試要項によれば、入学金と施設費、授業量の合計額は32万8,500円ですので、この金額が給付されれば家計は大いに助かるでしょう。

条件を満たしているのなら補助制度を活用すべき

公的な補助金制度は、年収などの条件があるものの、条件に合致するなら少しでも負担を少なくするためにもぜひ活用したいところです。また、学校独自の制度のうち、特待生制度は免除される金額が大きいので、お子さんに成績優秀者としての入学を目指してもらうのも学費節約の手段となるでしょう。

参考:文部科学省『平成28年度「子供の学習費調査」の結果について』
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/1399308.htm

参考:私立小中学校等に通う児童生徒への経済的支援に関する実証事業について
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1385578.htm

(中田ボンベ@dcp)

※記事の内容は執筆時点のものです

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