中学受験ノウハウ 親の関わり方

中学受験を経験した親と未経験の親、それぞれの強みと注意したい点

2021年12月30日 石井知哉

親自身が中学受験を経験した家庭がある一方で、両親とも中学受験未経験の家庭もあります。それぞれ、子供の受験勉強にどのように関わればよいのでしょうか? 中学受験を経験した親と未経験の親、それぞれの強みと注意したい点を解説します。

世間一般の常識からすると「経験者有利」だが……

スポーツや芸術の場合、経験者と未経験者を比べれば、経験者のほうが優位ですよね。このことから、親が中学受験を経験した家庭の子のほうが有利だという見方もあります。しかしここで忘れてはならないのは、中学受験では「プレイヤー」は受験生本人であって、親は「監督」であるということです。

スポーツ界には「名選手必ずしも名監督ならず」という言葉があります。現役時代に優秀な成績を残した選手が指導者になってからも成功を収めるとは限りませんし、逆に現役時代に華々しい結果を残せなかった選手が、引退後に指導者として多くの優れた選手を育てることもあります。

同様に、中学受験を経験した親だからといって成功が約束されるわけではなく、未経験の親だからといって失敗するとも限りません。それぞれに有利な点があり、気をつけるべき点があります。

中学受験を経験した親の強みと注意すべき点

中学受験を経験したことがある親の強みと、注意すべき点をお伝えします。

中学受験を経験した親の強み

中学受験を経験した親が有利なのは、経験に裏付けられた具体的なノウハウを持つ点です。塾の宿題の計画的な取り組み方や効果的なノートの使い方、問題演習の進め方など、元受験生としての自らの知見を子供に伝えることができます。

特に試験直前の不安や、模試の結果が振るわなかったときの落ち込みといった「受験生心理」、入試会場の緊張感など、言葉で表現し切れない「中学受験の雰囲気」を親が知っているのは、子供にとって安心感につながるでしょう。

中学受験を経験した親が注意すべき点

中学受験を経験したことがある親は、自分の成功体験や過去の情報があるぶん、それらに引きずられてわが子の姿や時代の変化を見落とさないように注意が必要です。

特に自分自身が成績優秀で難関中学校に合格した方の場合、子供の勉強の成果が思うように出ていないときは要注意です。親自身が抱えるストレスを、心ないひと言やため息といったかたちで子供にぶつけることのないよう、深呼吸をしてニッコリ笑うくらいの心の余裕をもちたいものです。

中学受験を経験したことがない親の強みと注意すべき点

中学受験を経験したことがない親の強みと、注意すべき点をお伝えします。

中学受験を経験したことがない親の強み

中学受験を経験したことがない親が有利なのは、経験のなさゆえに謙虚な姿勢で子供と伴走できる点です。自分の成功体験や過去の情報を持たないので、経験者の言うことを素直に受け容れて実行に移すことができます。これは子供の成長を導くうえで、大きな力になります。

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石井知哉
この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。