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最後の模試の結果がこれまでで一番低い偏差値に……。このあと親子でやるべきことは何ですか?|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

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2019年12月17日 桜井信一

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『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小6のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

わが家では5・6年生の夏休みのみ塾の講習に通いましたが、そのほかは親塾です。9月からある塾主催の模試を毎月受けてきましたが、最後の模試でこれまでで最低の偏差値をとってしまいました。9月と比べるとおよそ10下がってしまい、第一志望にしている広尾学園が実力相応校ではなく大チャレンジ校になってしまっています……。

第一志望を変えることが頭をよぎりましたが、この時期に変えるのは子供のモチベーションをより下げてしまいそうなので、このままでいこうと思っています。

このあと親子でやるべきことは、広尾の過去問をやっていく、ということのほかに、算数は基礎を徹底していくということでよいのでしょうか。国語の記述では、ほぼ正解の加点をもらえるときと、全くわからず空欄にしてしまう時とでかなり偏差値に波があります。

相談者:何がなんでも桜咲かせたい
お子さまの学年:小6


桜井さんの回答

何がなんでも桜咲かせたい様、はじめまして。

予想外のことが起きたのか、不安があったのかがわかりませんが、親塾で行くと決められた以上は、挽回も親の役目ですからつらいところですね。

どうしても合格したい、何が良い方法を見つけたいという気持ちは、広尾学園を受験する多くの親子が持っているでしょう。少なくとも合格者数よりは多いと思います。

では、その気持ちが強い方が合格するかというとそうではありませんよね。入学試験は学力勝負であり、当日の出題に多少左右される幸運も学力があってこそ活かせるのだと思います。

9月から模試が本格化すると思いますが、これまでに実施されたのはわずか2回か3回だと思います。その2、3回の結果が出たということですね。

学力を能力と置き換えるとわかりやすいのですが、能力がこの終盤に偏差値にして10も下がることは考えにくいと思います。あるとすればアクシデント。それがなければ、その結果そのままが能力なのでしょう。

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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