中学受験ノウハウ 出願から入試本番まで

【中学受験】願書提出でありがちな4つのミスと防止策

2019年12月20日 石井知哉

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中学入試の“第一関門”にあたる願書の作成と提出。ここでミスがあると「そもそも入試を受けられない」というおそれもあるので、細心の注意を心がけたいですね。そこで、願書の作成・提出時に起こりやすいミスと、それを防ぐための方法を紹介します。

期限ギリギリに作成すると起こりやすいミス

実際に願書を書き始めるとわかりますが、願書を提出するまでにはかなりの時間が必要です。書類の作成だけでなく、受験料の支払いや小学校からの調査書の用意など、意外と作業量が多いのです。併願受験をする場合、出願手続きは2校、3校と増えていきます。

ですから、提出期限ギリギリに作成を開始するとリスクが高いといえます。「記入ミスをしてしまった」「指定の金融機関が営業日外だった」「小学校に依頼した調査書に時間がかかった」など、想定外のことが発生しても期限に余裕があれば対応は可能です。

願書はできるだけ早く作成を開始するのがおすすめです。特に、以下の点を心がけておくとよいでしょう。

●受けるかどうかわからない学校でも、早めに出願書類は入手しておく
●書類を入手したら、手続き関連のページに付箋を貼って必要な手続きの内容を確認する
●出願期限と手続き内容はリストにまとめておく
●小学校からの調査書は余裕をもって作成を依頼する

書類の作成時に起こりやすいミス

書類の作成時に起こりやすいのは、書き損じです。

ほとんどの中学校は、注意事項や記入例を入試要項に載せています。それらをよく読んで記入すれば失敗することは少なくなるでしょう。もっとも、記入例を見ながら書いていたら、うっかり記入例の情報(氏名や住所、生年月日、小学校名など)をそのまま写してしまった、ということもあり得ます。

志望理由を書くこともありますが、文章を書くぶん書き損じの可能性が上がることにも気をつけたいですね。

「書き損じは必ず起こり得る」という想定で、以下のような準備をしておくと万が一ミスをしても慌てずに済みます。

●必ずコピーをして下書きをする
●下書きを見ながら清書する
●清書時のミスに備えて、書類は2部入手しておく

WEB出願で起こりやすいミス

近年多くの中学校が導入しているWEB出願。書類の持参や郵送の手間も省け、便利な方法なので、これを利用しようという方も多いことでしょう。

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石井知哉

石井知哉

  • この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。