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小5の秋くらいから塾で体調不良を訴えるようになりました……|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

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2020年1月28日 桜井信一

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『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小5のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

小3の冬から進学塾に通っています。順調に通っていたのですが、小5の秋くらいから塾で体調不良を訴えるようになりました。早退することが増えました。学校には問題なく毎日登校しています。

いまは塾のウェブ授業に切り替えて様子を見ています。 月1回の塾の模試があるのですが、3ヶ月連続まともに受けられなくなりました。1時間目から吐き気がする、頭が痛い、お腹が痛いなどでリタイヤするのです。

「クラスが落ちてしまうのが怖い」と本人が言っています。6年から通塾に戻るつもりだったのですが、断念せざるを得ない状況です。そして、いまの塾での模試は止めて他塾のものを考えています。もしそこでも体調不良があったら……。このままじゃあ入試なんて無理。「高校受験するか?」と言うと、「いや中高一貫校に行く」と言っています。

相談者:せりたん
お子さまの学年:小5


桜井さんの回答

せりたんさま、はじめまして。

もう三十数年前になりますが、私はいつも鼻をぐしゅぐしゅしている子どもでした。まだ、花粉症やアレルギー性鼻炎という言葉を聞いたことがないような時代だった気がします。よく父親に叱られました。

「男のくせに鼻水ばかり出すな! 思いきり鼻をかんで気合いを入れろ!」

驚くことに少年野球の監督にも「気合いが足りない」と言われました。

私は背の青い魚や本格的な蕎麦を食べると首のあたりがかゆくなり、生のエビをさわると気が狂いそうになる「くせ」がありました。そうなんです。「くせ」で終わらせていたのです。いまはきちんと通院し、抗アレルギー剤を服用しております。サバや蕎麦を食べることも出来るようになりました。体質が少し変わったのかもしれません。

さて、お子さんの体調不良についてです。勉強からの「逃げ」なのでしょうか、それとも心と体が悲鳴をあげているのでしょうか。この見極めは本当に難しいですよね。

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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