中学受験ノウハウ 親の関わり方

【忙しい父親の受験サポート】机に向かっていない時間を工夫しよう

2020年2月05日 ゆずぱ

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平日は子供と顔を合わせる時間がほとんどなく、土日しか子供と関わりが持てない! そんなお父さんも多いのではないでしょうか? 「子供に少しでも関わってあげたいけど、何をすればいいんだろう……」といった気持ちも抱えているかもしれません。そこで、土日しかまとまった時間を取ることができなかった父親の私が実践した、受験期の子供と関わる工夫を紹介します。

「机に向かわない時間」を使うことが大切な2つの理由

平日が忙しい父親の場合、子供の受験サポートを土日にしようと思うものです。とはいえ、休憩、食事、お風呂の時間などを考えると、子供が土日に机に向かうことができる時間は意外に限られています。

そこで私は「机に向かわない時間」を有効活用することが大切だと考え、いくつか工夫をしてきました。まずは、そのような考えを持つようになった理由からお伝えします。

【理由1】少しでも多く勉強時間を確保するため

受験本番が近づくにつれて、時間が足りなくなります。特に6年生ともなれば、土日の半分は公開模試で時間を取られ、過去問を解く時間も必要になり、とにかく時間がありません。だからこそ、普段の生活のなかでも勉強できる工夫をすることで、勉強時間を確保することが大切だと考えました。

【理由2】机に向かう勉強だけだと疲れてしまう

机に向かう勉強は、子供にとっては“勉強感”が漂う時間。どうしても疲れてしまうので、ずっと勉強を続けられる子は少ないでしょう。特に私の息子は集中が続かず、1時間も机に向かっていると気持ちが疲れてしまっていたようです。そこで机に向かっていない時間に受験対策ができれば、時間を有効活用できるのではと考えました。

父親の私でも取り組めた3つの工夫

お伝えした2つの理由から、わが家では普段の生活のなかでいくつか勉強の工夫をしました。そのなかで、忙しい父親の私でも取り組めて効果を感じた3つの工夫を紹介します。

[工夫1] 食事のときにニュースについて話す

1つめの工夫は、食事のときの会話です。家族で会話をするとき、どのようなことについて話していますか? 多くの場合、学校の出来事といった話題になるかと思います。ただ、実は食事の時間も勉強の場になるのです。特に、ニュースについて家族で話すことがおすすめです。子供に質問して、自分で考える時間をつくってあげるのもよいでしょう。

わが家は小学生向けの日刊新聞を購読していたので、その内容について子供と話すことを意識しました。ノーベル賞受賞者、オリンピック、新しく登録された世界遺産の話……。普段の会話の延長なので、子供は勉強しているという意識がなく受験対策ができたようです。

[工夫2] 受験を題材としたドラマや映画

受験勉強の休憩時間は、子供に好きなことを自由にさせる親御さんも多いと思います。好きなテレビやビデオを見る子も多いでしょう。わが家でも休憩中はテレビを見させていましたが、受験中は受験をテーマにしたドラマや映画を子供といっしょに見るようにしていました。「これが受験の何の役に立つのか?」というと、わが家では子供のやる気アップにつながったんですね。

受験を題材としたドラマや映画には、受験に取り組む主人公の姿が描かれています。心理学的には「同一化の心理」と呼ぶそうですが、ドラマや映画に出てくる人物に自分を重ねて、やってみようという気持ちがかき立てられることがあるようです。

[工夫3] お風呂の中でクイズ合戦

最後は、お風呂のなかの工夫です。「勉強している」という気持ちを減らすために、クイズで勉強の復習をしていました。

私の場合は、息子とお風呂に入ったときに理科や社会の知識問題をお互いに出し合っていました。たとえば「聖徳太子についての重要な3つのポイントは?」といった形で子供にクイズを出します。その場で答えられないとモヤモヤするのか、子供はお風呂から出てすぐにテキストを確認しに行っていました。ちなみに子供が出したクイズに親が答えられないと、「してやったり」という顔を子供がすることもあるでしょう(笑)。ただ、こうしたやり取りのなかで、「自分は勉強している」といった自信を子供が感じていくのかもしれませんね。わが家では、お風呂で勉強することが自然と習慣になっていきました。

まとめ

なかなか時間が取れない父親は、子供と関わることができる時間すべてを使ってサポートしてあげたくなるものです。とはいえ、受験勉強に疲れている子供が一息つける時間まで「勉強をやらされている気持ち」を与えてしまってはいけません。毎日のちょっとした時間のなかで、自然と知識が身につくような工夫をしつつ、父親としてできる限りのサポートをしてあげたいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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